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南スーダン:長い内戦がもたらした医療インフラの崩壊

何十年にもわたる長い内戦のあと、2011年にスーダンからの独立を果たし、世界で最も新しい国となった南スーダン。その直後、対抗する政治派閥間の争いが再び始まり、2011年の独立から、何千もの人々が故郷を追われています。散発的な暴力と不安定な状況が続いており、2017年8月には100万人を超える人々が難民となって、隣国ウガンダに逃れました。

世界の医療団は、2017年の末、南スーダン東部ジョングレイ州の州都ボルで活動を開始しました。私たちのチームには、医師、助産師が含まれており、ボルの中心となる病院の産科、小児科で技術的な支援をしています。

何十年にもわたる戦争により、南スーダンの医療インフラは非常に脆弱な状態にあります。そのため、私たちは病院スタッフに向けて、どのように地域コミュニティーのニーズに応えることができるかをテーマにしたトレーニングとキャパシティー・ビルディング(能力構築)のためのワークショップを開催しています。病院の経営陣、保健省、そして、その他の医療関係者たちとのパートナーシップのもと、この地域において治療と薬の処方へのアクセスを管理するシステムを設置するための活動も始めました。

病院スタッフは数か月にわたり給与の支払いがありません。そのため、彼らが働き続けることができるよう、常時、患者が病院を訪れることでインセンティブを提供することも目指しています。




私たちは、南スーダンプロジェクトの緊急支援コーディネーターのHelena Saizに話を聞きました。

「幸い、ボルでは事態が沈静化しています。私たちはセキュリティプロトコルに従っており、ここに到着してから事故はひとつもありません。しかしながら、乾季の間、農村地域では家畜強盗があるので、より危険な状態になります。1度の家畜強盗で何百もの人々が殺されることもあります。
南スーダンの現在の最も大きな問題のひとつは、食糧不足です。政府やNGOは6月までに52パーセントの住民が飢餓の状態になると推定しています。このための備えとして、私たちは栄養失調を予防するための取組みを模索しています」


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