©Olivier Papegnies-Collectif Huma

ガザ:犠牲となった民間人たち

占領下のパレスチナで活動する70以上の国際NGOで構成されるネットワーク、AIDAは、4月6日、パレスチナ自治区ガザ地区とイスラエルの境界付近で行われたデモ行進で発生した衝突において、民間人が殺害されたことを非難しました。

占領下のパレスチナで活動する70以上の国際NGOで構成されるネットワークAIDAの共同声明を抄訳したものです。AIDAには、MdMフランス、スペイン、スイスが参加しています。


武力の乱用


この事件は、3月30日の「土地の日」に発生したことに加え、16人のパレスチナ人が命を落とし、1,400人以上が実弾の使用による結果、負傷しました。WHOによると、国際法においてイスラエルに課せられる義務への完全なる違反であり、これらの武力によって150人の子どもを含む758人が実弾を受けています。伝えられるところでは、パレスチナ人医師たちも負傷者を診ることを禁じられています。農家の人たちは畑で働いているところを殺されました。

「平和的なデモ参加者への攻撃は、命の権利を侵害することです」

平和的なデモ参加者への攻撃は、パレスチナ人に対する命、健康、そして、結集の権利を侵害することです。さらに、この行動は保護下にある人々の幸福を確保する義務がある占領国の違反を表しています。AIDAはイスラエルに対し、責任をとること、そして、パレスチナ人のデモの最中に過度の武力の使用と抑圧的な方法を止めるよう求めています。


国を麻痺させる封鎖


イスラエルは、占領下で生きるパレスチナ人の幸福を確保する義務があるにもかかわらず、200万人のパレスチナ人の男性、女性、そして子どもに対し、10年にわたる間、陸海空から違法な封鎖を続け、反開発、貧困、そして絶望を助長しています。

経済が国際社会の支援にほぼ依存しているガザでは、失業率が世界で最も高く(44パーセント)、世界銀行の最近の報告によると、過去20年間の生産部門は憂慮すべき低下にあり、GDPは1994年の27パーセントから、2018年は14パーセントまでになりました。パレスチナ難民への資金援助が大幅に削減されたことでさらに進んだのです。

基本的な輸送サービスは危うい状態であり、特に保健分野では、慢性的な電力不足、医薬品の不足、医療機器の不備を抱えており、病院に運ばれてくるたくさんの負傷者に対する受入れ能力を妨げています。基本的な医薬品の在庫の42パーセント近くがすでに枯渇しています。

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アントニオ・グテーレス国連事務総長の話への反応として、AIDAは平和的なデモに参加する民間人が死傷したことへの独立した透明性の高い捜査を求めました。さらに、AIDAは、イスラエル政府のガザに対する封鎖を含む、集団罰などすべての措置を解除し、そして、50年に及ぶパレスチナ領の占領を終わらせるため、イスラエル政府に圧力をかけるよう他の国々に対し行動を起こすことを呼びかけました。


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