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スマイル作戦マダガスカル2017 現地レポート

形成外科手術を必要としながらも、その機会に恵まれない患者たちに手術を行うスマイル作戦。
今年8月には、西インド洋に位置する国、マダガスカルで実施されました。ミッションに参加した原田昌子看護師の活動レポートです。

今回6年ぶりとなるマダガスカル。
変わらぬ街並み、変わらぬ病院 、そして懐かしい世界の医療団スタッフの面々がありました。
そして変わらず、素晴らしいサポートでした。




特にマダガスカルは、小児科医であり、世界の医療団マダガスカルのスタッフでもあるニボ医師の存在が大きいです。スマイル作戦のたびに、来院する患者をすべてリストアップし、手術が必要な患者を集めてくれます。前回手術できなかった患者が約束通り、優先的に手術スケジュールに組み込まれてゆき、親たちには安堵の表情が見られます。
逆に今回診察を受けても、スケジュールがいっぱいで「来年ね」と言われ残念がる親たちもいますが、そんな説明にも彼らが納得できているのはニボ医師、彼女からの説明があってこそ。
患者たちとの信頼関係がうかがい知れます。

私たち日本チームが参加する8月以外に春・秋と、計3回あるスマイル作戦。
これを何年も続けるうち、経験が彼らを育て、それがミッションをさらに進化させていくのがわかります。続けることのすごさを目の当たりにできる国です。本当に彼らがあってこそのミッションだとつくづく感じました。

長時間のフライトに疲れていても、懐かしい顔にホッとし、働きやすく変化した環境にちょっと甘えられる。
こうした彼らのようなスタッフ、病院、国を増やすことができれば、さらなるスマイル作戦の進化があるのではないのかと思います。

続けることの大切さを改めて感じました。

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(写真)ニボ医師の前を笑顔で歩く松葉杖のムッシュー。
手術前の彼の状況を考えると、術後の痛みの中でのあの笑顔の意味が分かります。
そんな笑顔をみて私たちも元気をもらう。
頼りがいのあるスタッフ、笑顔になる患者、続けてきてよかったな、と思う瞬間です。

最後に…、長期の休暇を快く受けてくれた現職場、遠方からの参加で荷物の準備・発送など、いろいろなことにご協力いただいた皆様に感謝いたします。

看護師 原田昌子


スマイル作戦マダガスカル


活動地:マダガスカル・アンタナナリボ市内
日程:2017年8月6日~8月13日

派遣ボランティア:
■日本チーム
與座聡(形成外科医)
原田昌子(看護師)
■フランスチーム
フランソワ・フサディエ(形成外科医)
ジャン・ミシェル・モンディエ(形成外科医)
ジェラール・マシュー(麻酔科医)

診察と手術:
診察件数 57件(子ども49名、大人8名)
手術件数 29件(子ども25名、大人4名)

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