拘束された経験をもつ子どもたちを対象にしたプロジェクト
パレスチナは、人口の約半分が18歳以下の子どもたちです。毎年、500人から700人の子どもたちがイスラエル軍に拘束されています。イスラエル治安部隊に拘束されている子どもたちの80パーセント以上は、拘束、移送、尋問のあいだ、身体的暴力を受けています(UNICEF発表)。拘留を解かれたあとも、子どもたちは暴力や屈辱の後遺症に苦しみます。不安感が続き、PTSD(心的外傷後ストレス障がい)が絶えずつきまといます。多くの場合、子どもたちは学校から離れ、社会や家族の中における関係性はなくなります。
世界の医療団は、20年以上にわたりパレスチナで活動をしています。拘束された経験をもつ子どもたちを対象にしたプロジェクトでは、拘留によるトラウマから、社会や家族の中に再び戻るための継続的な支援を行っています。