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ネパール:8月に発生した洪水への緊急対応

2017年8月、インド、ネパール、バングラデシュで数百人が犠牲となり、広い範囲に深刻な被害をもたらした洪水に対し、世界の医療団(MdM)は直ちに現地入りし、緊急支援を開始しました。自然災害時のより効果的な対応を実現するため、SMS(ショートメッセージサービス)を使用したシステムを導入するなど、新しい支援方法に挑戦しています。

170万人。これは、ネパールで洪水を引き起こした豪雨の影響を受けた人々の数です。南部タライ地方では、この水害により家屋6万5,000軒が破壊されました。人的被害も深刻です。約160人が命を落とし、46万人以上が住む場所を追われました。ジャナクプル州マホッタリ郡は、突然の増水に脆弱な土地であるため、建物への被害が多くみられました。医薬品の在庫も流されました。

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衛生面における戦いは重要です。大災害の局面では、病気蔓延の監視は優先事項のひとつです。世界の医療団(MdM)は、マホッタリ郡でSMS(ショートメッセージサービス)を使用したシステムを導入しました。その目的は、郡内にある76のヘルスセンターを通して、地域の衛生状況や住民の健康状態を同時に、かつ正確に知ることです。これは、医療システムやインフラが非常に脆弱な国における大きな挑戦です。

このシステムは、毎日、各ヘルスセンターが、住民がかかった病気(コレラなど)や、医薬品の在庫状況、現場で直面した困難などを、マホッタリ郡の保健局へSMSで送信するというものです。届いた情報はデータベース化し、ネパール保健省と共有します。「洪水の後、このSMSを使用したシステムのおかげで、地域住民の健康状態を素早く、かつ的確に把握することができました」と、この地域のコーディネーターであるSimon Castro-Wooldridgeは話します。

洪水から1カ月、大地震から2年が経過したネパールで、MdMは現地パートナーとともに、自然災害時のより効果的な対応の実現に向けて活動しています。

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