2017年3月26日(日)で、サウジアラビア率いる同盟国によってイエメンで開始された武装攻撃の開始から2年を迎えます。
この紛争が激化してから2年が経過し、イエメンは世界最悪の人道危機に直面しています−1900万人もの人々が人道支援を必要としており、栄養危機の恐れについて警鐘が鳴らされています。
共同声明原文(英語)
(日本語概要)
栄養危機のリスク
イエメンでは、人口の60%にあたる1,700万人が食糧不足の状況にあります。462,000人の5歳未満の子供は、最も重度の栄養失調に苦しみ、生命を脅かされる状況にあります。
無視される民間人保護
6つのNGOは、イエメンの人口密集地域での爆発兵器の大量かつ繰り返される使用について懸念しています。人口密集地域での爆発兵器の使用は国際人道法違反ですが 、戦争法の基本原則を無視して現代の紛争においてますます使用されています。
2016年10月末には、医療施設(病院や保健所)の半数以上が武力衝突によって被害を受けており、もはや稼動していませんでした。イエメンの医療制度は特に紛争の影響を受け、崩壊しようとしています。医薬品や医療器具を手に入れることは非常に難しく、医療従事者は何ヶ月も給与を受け取っていません。 「戦争状態が続いており、民間人が代償を払っています。昨年10月以来、コレラの疑いのある患者は200,000人、死者は約100人です。患者の多くは、精神病、不安、心的外傷後のストレス障害などの精神的健康障害と診断されています」と世界の医療団国際支援事業部のジャン・フランソワ・コルティは警告します。
限られた人道的アクセス
紛争が始まって2年、弱い立場にある人々の元へ支援を届けることは非常に困難な状況にあります。多くのインフラ(道路、橋、空港、港湾)の全部または一部が破壊されているため、人道的スタッフの移動や物資の輸送は非常に限られています。
6つの国際NGOは、国際社会とこの紛争の当事者に対し、イエメンに支援を届けるために障壁となるものを取り除くべく、国際社会と紛争当事者に対し呼びかけています。食糧や医薬品の輸入を不可能にする封鎖を終わらせること、民間人の権利を尊重することを求めています。
*6つのNGO
Action contre la Faim
Handicap International
Doctors of the World-Médecins du Monde
Première Urgence Internationale
Solidarités international
Care
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