当日は午後からの大雨にも関わらず、多くの方にご来場いただき、盛況のうちに本イベントを終了することができました。
本イベントでは、映画「女を修理する男」の上映、立教大学特任准教授の米川正子氏による映画解説、そして世界の医療団よりパンジ病院でのプロジェクトを担当するFabio Pompettiが現地の状況と世界の医療団の活動についてお話させていただきました。ご来場いただいた皆さま、ご関心をお寄せいただいた皆さま、ありがとうございました。
米川氏の映画解説では、映画で描かれていたコンゴの惨憺たる現状の裏にある複雑な背景について説明いただきました。続いて世界の医療団のFabio Pompettiより、パンジ病院で活動するNGOとして、被害者たちの生活再建、そしてアドボカシー活動などの医療支援だけではない世界の医療団の取組みについてお話させていただきました。
本プロジェクトにおける私たち世界の医療団のアドボカシー活動はコンゴ東部のコミュニティと政治体制をターゲットとし、コミュニティについては性的暴力の防止、そして中央政府、地方行政に対しコンゴ東部の実態の認知を高め、この活動に行政を参加させることにあります。
日本ではあまり知られることのなかったコンゴ東部の現状、映画やムクウェゲ氏の来日によって、日本でも関心を集めるようになりました。遠く離れたコンゴの紛争と性暴力について考えていただくこと、1人でも多くの方に関心を持っていただくことから、アドボカシー活動は始まります。今後も世界の医療団の活動を通して、みなさまにコンゴ東部の現状をお伝えしてまいります。
映画解説(米川氏による本作品の映画解説)
http://synodos.jp/international/17778
映画の邦題に関しましては、多数ご意見を頂戴いたしました。
本作品の日本での配給元である「コンゴの姓暴力と紛争を考える会に」邦題についての説明がございますので、こちらをご参照ください。
http://congomm2016.wixsite.com/asvcc/blank-10