世界の医療団2016年度活動報告会 レポート

2016年12月6日(火)、BNPパリバ証券株式会社様セミナールームにて「世界の医療団2016年度活動報告会」を開催、本年度の活動についてご報告させていただきました。

世界の医療団2016年度活動報告会 レポート
ご出席いただきました皆様、ご関心をお寄せいただきました皆様には、改めて御礼申し上げます。
昨年に引き続き、BNPパリバ証券株式会社様に会場提供のご協力を賜りまして、本年度の活動報告会は開催されました。

はじめに世界の医療団日本・事務局長の畔柳よりご挨拶をさせて頂き、続いて世界の医療団日本による4つの国内外のプロジェクトについて、活動報告が行われました。

世界の医療団2016年度活動報告会 レポート
はじめに、石原恵看護師とプロジェクト・コーディネーターの園田より、形成外科手術を必要としながらも、その機会に恵まれない患者たちを対象に手術を行うスマイル作戦の報告がありました。今回は、今年2月、6月、11月と行ったミャンマー・ミッションを中心に報告を行い、実施国の概要、メンバー構成、ミッションの進め方、手術内容やスケジュールなど具体的な内容が紹介されました。長期にわたりこのプロジェクトに参加する石原看護師からは、時間を一切無駄にすることがないスタッフの動きなど、現場ならではのお話を伺うことができました。

世界の医療団2016年度活動報告会 レポート
次に、ホームレス状態にある人々の精神と生活向上プロジェクト「ハウジングファースト東京プロジェクト」からは、高桑郁子看護師にお話をいただきました。今年は「ハウジングファースト」支援アプローチを中心に紹介、ご自身が活動に携わったきっかけなどについても語っていただきました。最後に「ホームレスを取り巻く問題は年々多様化しているが、そのような中でも『安心して暮らす権利』、『自己決定する権利』は誰にでもあり、これからもホームレスの方々の自己決定する力を支えていきたい」というお話がありました。

世界の医療団2016年度活動報告会 レポート
続いて、熊本地震被災地における子どもと保護者に向けたこころのケア活動「ニココロ熊本プロジェクト」について、佐藤綾子臨床心理士より発表していただきました。地震直後の調査、プロジェクト開始までの一連の流れから、子どもが子どもらしく安心・安全に遊べる空間 「親子カフェ」の運営、その効果や役割をお話いただきました。「被災直後の早い段階から現場で活動できたことと、子どもたちのこころのケアに注力した活動が経験できたことは非常に有意義であり、また支援する側として今後の課題も見えてきました。」という話がありました。

世界の医療団2016年度活動報告会 レポート
東日本大震災支援プロジェクトからは「福島そうそうプロジェクト」で活動する東美穂臨床心理士、プロジェクト担当の玉手より報告がありました。活動にあたり、現地の臨床心理士チームとの連携、現地のニーズに合わせて柔軟に対応していくことの大切を改めて感じたとの言葉が東臨床心理士よりありました。玉手からは、訪問する度に変化する現地の状況の説明、そして震災後からまもなく6年を迎える福島での複雑化・個別化していく山積する課題について、「忘れない」、「続ける」を合言葉に活動を続けていくとの報告がありました。

最後にファンドレイジング・チームの阿部より、本年度の世界の医療団のファンドレイジング活動についてご報告させていただきました。

世界の医療団は今後も、世界の医療団の活動内容をより深く理解していただき、想いを共有するご支援者の皆さまの交流の場となるような場を企画・開催してまいります。引き続き、世界の医療団へのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

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