スマイル作戦ミャンマー、ネピドーで活動開始

世界の医療団日本は、現地で形成外科手術を必要としながらも、その機会に恵まれない患者たちを対象に手術を行うスマイル作戦を、11月13日から11月19日にかけミャンマーの首都ネピドーにあるネピドー総合病院にて実施します。
世界の医療団日本がミャンマーでスマイル作戦を実施するのは今回で9回目となります。

スマイル作戦ミャンマー、ネピドーで活動開始
ミャンマーは約5,200万人もの人口を擁しているにもかかわらず、形成外科医は全国に数名しかおらず、同分野の医療人材が圧倒的に不足している状況が続いています。専門的な技術や知識を有した医師の不足から、口唇裂、口蓋裂、熱傷後瘢痕拘縮などの手術を必要としている多くの患者が手術を受けられないままでいます。近年は、世界の医療団をはじめとする国外の団体がミャンマー国保健省や現地の主要な医療機関と連携しながら形成外科ミッションの派遣を行っており、形成外科手術を受ける機会の提供や人材育成の試みが少しずつ広がりつつあります。世界の医療団日本も、比較的早期の2012年に同国でのスマイル作戦を開始し、国内主要病院で手術の実施、医療人材の育成に努めてきました。しかし、ミャンマー国内の形成外科の知識と技術を有した医療人材が育ち、彼らだけで手術が行えるようになるためには、更なる支援の継続が必要とされています。

スマイル作戦ミャンマー、ネピドーで活動開始
今回、日本からスマイル作戦に参加する医療ボランティア5名、コーディネータ1名は11月13日未明に羽田空港を出発し、ミャンマー国内での陸路移動などを経て、同日昼過ぎにネピドー総合病院に到着、事前診察を行いました。現地では、11月18日まで手術・診察を行う予定です。

民主的な総選挙を経て新政権が樹立され、経済発展と民主化への期待から日本国内でも注目度が増しているミャンマーですが、形成外科を含む医療分野ではまだまだ発展の余地があります。世界の医療団は、現地の限られた医療環境の中で患者一人一人と向き合い、患者やその家族など少しでも多くの人々に笑顔(スマイル)を取り戻すべく全力を尽くしてまいります。同時に、手術を通して現地の医療関係者への技術の伝達にも努め、ミャンマーの中長期的な医療の発展、自立支援にも貢献してまいります。

皆様の温かなご支援に感謝するとともに、どうか引き続きミャンマーで活動するボランティアへの応援をお願いいたします。

帰国後、あらためて本ページにて活動報告を行います。


スマイル作戦 ミャンマー


■活動地     :ミャンマー・ネピドー
■活動病院    :ネピドー総合病院
■日程      :2016年11月13日〜11月19日
■派遣ボランティア:
 森岡 大地、山田 信幸(形成外科医)
 岡田 朋子、森 かおり(麻酔科医)
 川越 昌子(看護師)

写真上:
ネピドー総合病院での診察風景

写真下:
ネピドー総合病院での手術の様子

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