ハイチ:大型ハリケーン「マシュー」襲来から2週間 急がれるコレラ対策

ハリケーン「マシュー」がハイチを襲ってから約2週間。
ハイチは今、コレラの脅威にさらされています。被害の大きかった地域では、衛生状態が非常に悪く、清潔な水へのアクセスは限られています。
10月16日現在、グランダンスでは、329人のコレラ感染が確認されており、6人の死亡が報告されています。

コレラに感染すると下痢により急激な重い脱水症状を引き起こすため、早急に衛生的な水分を補給することが必要です。特に高齢者や子どもは命に関わるため、一刻も早い対応が求められます。

世界の医療団は、ハリケーン発生以前からコレラ対策を行っており、ハイチ全体の患者の約35パーセントを治療していました。ここ数ヶ月間で感染者数はさらに拡大を見せており、私たちは2016年末までに50,000人に達すると予測しています。




世界の医療団の緊急支援


グランダンス
世界の医療団は国境なき医師団、ACTEDなどの支援団体とともにモバイルユニットを設営、医師、看護師、衛生の専門家などからなるモバイルチームを派遣し、医療支援を行っています。
またコレラ治療センターでは治療のほか、保健衛生に関する助言などを含めた支援活動にもあたっています。

南部
コレラの罹患者への治療のほか、感染拡大を防止するため、ハイチ保健省への支援のほか、コレラ対策に特化した緊急医療支援活動を実施しています。

その他地域
他パートナーと協働しながら、被災地のモニタリング、現地保健省、衛生局などから要請に基づいて移動診療を提供するほか、感染症対策、栄養失調対策などの活動をおこなっています。

被災地全域において、衛生キット、小児医療キット、産科医療キット、感染症対策キット、飲料水、食料、医薬品などの提供を行っています。


<ご支援ください>


世界の医療団は、従来よりハイチで感染症の予防や災害復興、開発支援を行ってきました。今回のハリケーン被害を受け、医師、看護師、ロジスティシャンからなる緊急医療支援チーム、緊急医療物資を追加で送り、現地チームとともに医療支援にあたっています。
被害は甚大さを極めています。たとえ命が助かっても医療インフラが壊滅的であるために十分な医療を提供できない状況であることは明らかです。コレラの感染拡大も食い止めなければなりません。加えて、被災地の農作物も大きな被害を受け、今後は食糧危機も懸念されます。
ハイチの危機に、どうか皆さまのお力を貸していただけますようお願いいたします。

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