デニ・ムクウェゲ医師で有名なコンゴ東部ブカブのパンジ病院では、こうした性的暴力の被害者たちを受け入れており、これまで治療などの支援を行った患者数は4万5千人に上ります。
コンゴ東部は女性にとって世界最悪の場所と呼ばれます。レアメタルを資金源にする武装勢力は、子どもから老女まで年齢を問わず女性をレイプ、そして性器を破壊することでその地域を制圧していくのです。ムクウェゲ医師は1999年にパンジ病院を設立、治療にあたるほか自身の命を狙われながらもこの悲惨な現状を国際社会に訴える活動を行っています。
世界の医療団は2015年4月より同病院内で外科や精神科における診療活動を開始、この1年で約1600人の女性や子供の治療を行いました。
外科、精神科の診療活動のほか、医薬品、医療機器の提供、識字教室や法的扶助その他資金調達などの活動を行っています。またこうした惨状をなくすため、精神科医などによるデータ分析などを通じアドボカシー活動をサポートしています。