日本ではまだ馴染みの薄いハウジングファースト。
その合理的かつ人道的な試みについて、このモデルを創始し、20有余年にわたって先駆的実践を行ってきた米国の非営利団体パスウェイズ・トゥ・ハウジング制作のビデオを日本の皆さんにご紹介いたします。
「パスウェイズがオレにしてくれたことを思うと・・・とうてい想像できないだろうよ。
路上にいた頃は、朝、目が覚めて、横向くと、ドブネズミがオレの顔をじっと見てるんだ。
分かるか?
警官は「そこにいちゃいけない。どっか行け」
ってオレを追い払うし、だからシャワーが浴びられるところへ行って、シャワーを浴びて、服を着替えて、「普通」に見えるようにするさ。
だけど、どういうわけか オレはホームレスのままなんだ。
歩いてると、前から来る連中が道の反対側へ渡っちまうんだよ。
でも、今じゃ誰もそんなことしねえ。
オレを見て道の反対側へ渡ったりなんかしねえよ。
それどころか、話しかけてくれるんだよ。
挨拶すると、挨拶を返してくれるんだよ。
オレに今の生活を送る資格があるのか分からないけど、でも、自分の生活を楽しもうとしてる。
分かるか?
本当に今の生活を楽しんでるよ。