アフリカ大陸の東、インド洋に浮かぶマダガスカルは、近年、政治的に不安定な状況にあり、経済、社会的にも打撃を受け開発が進まない状況が続いています。形成外科も発展は遅れており、高い技術を持ち、手術が困難なケースにも対応できる世界の医療団のミッションへは毎年、全国から多くの患者が集まります。
今年も例年に引き続き、世界の医療団フランスが主催するミッションへ、日本から医師と看護師の2名(与座聡、形成外科医、新井朋美、看護師)が参加しています。
8月1日の夕方に成田空港を出発し、タイ、ナイロビを経由し、およそ28時間の空路を経て現地時間の翌日16時にマダガスカルの首都アンタナナリボに到着しました。前日に現地入りしているフランスからのボランティアがこの日は朝から患者の診察と1週間分の手術スケジュールを組んでいます。
8月3日(月)から手術が始まりました。初日の1件目はいつも緊張感が走ります。時間をかけてしっかりと準備し、安全を第一に手術が始まりました。予定された初日の手術を全て終わってみると21時を過ぎていました。これから金曜日までの5日間、朝から日が暮れるまで、昼も立ったままサンドイッチをつまむ程度の休憩をはさみ、2部屋同時並行で手術をこなしていきます。
一人でも多くの患者に「笑(ス マ) 顔(イ ル)」を取り戻すため、フランスそして日本からやってきたボランティアたちは安全を第一に、全力を尽くします。世界の医療団の手術を受けることができるのは、ほんの一握りにすぎないかもしれませんが、一人一人の患者に真摯に向き合い、全力を尽くします。
スマイル作戦 マダガスカル2015
活動地
アンタナナリボ市内
日程
2015年8月1日(土) 〜 8月10日(月)
派遣ボランティア
■日本チーム(医師、看護師2名)
与座 聡(形成外科医)
新井 朋美(看護師)
■フランスチーム(形成外科医、麻酔科医、看護師)5名
フランソワ・フサディエ(形成外科医)
ジャン・ミシェル・モンディエ(形成外科医)
オスマン・イサ(形成外科医)
ジェラール・マシュー(麻酔科医)
ユマ・ゲルビル(看護師)
■活動病院
アンタナナリボ大学病院
医薬品
フランスから空輸、現地ストック、日本から持参
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