世界の医療団は、よりニーズが高い地域にてプライマリー、そして長期的な医療支援を提供するために、人員と物資の増強を図っています。また、医療システム、水の供給、衛生面を再構築するための支援を行っています。
世界の医療団のチームは、シンドゥパルチョーク郡グロシェに仮設ではありますが、固定のクリニックを立ち上げました。この地域に暮らす数千人の住民にプライマリー・ケアを提供し、既に2,000件以上の診察を行いました。また、今回の地震で医療センターが崩壊したサンカニ村(Sunkhani)にも移動型のクリニックを設置しました。
6月から約3ヶ月にわたるモンスーンのシーズンを迎える現地では、急ピッチで作業が進められています。シンドゥパルチョーク郡では、モンスーンによる洪水や地滑りなどの例年起こりうるリスクのほか、震災でダメージを受けたことによる二次災害への不安が募っています。
更には、悪化する衛生事情、住民の飲料水と衛生に関する知識不足から感染症の流行が懸念されています。こういったリスクの軽減を図るため、世界の医療団は 「Solidarités International」と連携し、家庭用消毒キット、衛生キット(石鹸、歯ブラシ、歯磨き粉、燃料缶)、簡易トイレキットなどを配布するとともに、それらの使用方法などの衛生指導を行っています。
世界の医療団は、グロシェ(Golché)、グンバ(Gumba)、タンパタンゴ(Tangpatango)、ボルデ(Bolde)、グンパタン(Gumpatang)、リディ(Lidi)、サンチャガン(Sunchagan)、ポンガプル(Pongapur)の僻地にある6つの村にて、必要とされる支援について調査を行っています。地滑りや橋の崩壊により道路が寸断され、これらの地区の住民は孤立状態にあります。
<ご支援ください>
震災前から世界の医療団は、ネパールで母と子の命を救うための母子保健活動を行っていました。今回の大地震を受け、医師、看護師、ロジスティシャンからなる緊急医療支援チーム、緊急医療物資をパリから輸送しシンドゥパルチョーク郡、ラメチャップ郡、カトマンズにおいて医療支援を行っています。
被害は甚大さを極めています。まもなくモンスーンの到来を迎える現地では、インフラの6割が崩壊し、衛生環境が悪化する中、感染症への対策が急務とされています。
被災したネパールに方々へ、皆様らからの温かいご支援をお願いします。
ご寄付は こちら から