世界の医療団の緊急プログラム・コーディネーターのマリウス・ムスカは、以下のように語っています。
「この地震も、続く余震も非常に強かったです。まるでボートに乗っているかのように地面が揺れました。衛星電話での会話によると、我々のグロシェのクリニックに新たな負傷者が運び込まれてくるとのことです。グロシェは孤立している地域で、既存の道から徒歩で1時間程の入った所にあります。幸いなことにクリニックのインフラは機能しており、我々のチームは安全であり、活動を継続しています。」。
今回の地震は、シンドゥパルチョーク郡北部にある世界の医療団の活動拠点にも大きな影響をもたらしました。完全な孤立地帯であるこの地域で、医師、看護師、臨床心理士、ロジスティシャンから成るおよそ50名のチームが、休むことなく既に15日間にわたって活動していますが、新たな負傷者の殺到とますます深刻さを増す物品の確保という問題に直面しなければなりません。
ネパールのこの困難な状況を支援すべく、世界の医療団はシンドゥパルチョーク郡、ラメチャップ郡、カトマンズにおいて、速やかな緊急医療支援を継続できるよう物資と人員の強化を決定しました。また、長期的にも世界の医療団は現地の医療システムの再構築と強化支援を継続していきます。後続の医療支援チームがまもなくパリを発ち、ネパールに向かいます。
<ご支援ください>
震災前から世界の医療団は、ネパールで母と子の命を救うための母子保健活動を行っていました。今回の大地震を受け、医師、看護師、ロジスティシャンからなる緊急医療支援チーム、緊急医療物資をパリから輸送しシンドゥパルチョーク郡、ラメチャップ郡、カトマンズにおいて医療支援を行っています。
被害は甚大さを極めています。もともと脆弱だった医療システムも壊滅的な被害を受けており、急性期・亜急性期を過ぎた後の中長期にわたる支援が必要になることは明白です。
被災したネパールに方々へ、皆様らからの温かいご支援をお願いします。
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