【ネパール大震災緊急支援】ネパールとスペインの外科医が協力して治療

4月25日に発生したネパール大地震の被災者向け医療支援を行なっているカトマンズ国立外傷センターにて、世界の医療団スペインより派遣されている2名の外科医が緊急支援活動を開始しました。

【ネパール大震災緊急支援】ネパールとスペインの外科医が協力して治療

救急に収容され一命を取り留めてはいるものの、地震による医療システム崩壊から、多くの負傷者は手術を受けることができていません。また、中には手術を受けたものの、感染症、壊死などの術後の合併症に見舞われるケースも見られ、外傷に加え形成外科的な二次手術の必要も高まっています。「適切なタイミングで治療を受けることができなかった場合、多くの負傷者、特に脊髄や脚を損害を受けた者は一生、障害を抱えることになる」とネパールの医療界から警鐘が鳴らされています。

震災後、ネパール国立外傷センターはもっかネパール全土の外科と外傷の医療活動を行なう中心的な役割の一翼を担っています。そこでは、ネパール人医療者が、緊急医療支援のために派遣されてきた外国の医療者たちとともに医療を行っています。その中には、世界の医療団スペインが派遣した外科と外傷の専門家2名も含まれます。一人でも多くの負傷者に、適切な処置と経過観察を提供することを目的としています。

世界の医療団スペインから派遣された外傷と形成外科の専門家であるハビエル・フェルナンデス・ パラシオとフェリペ・ノヤは現地の医療チームと合同で、わずか4日間で20件以上もの複雑な手術を行いました。「これらの症例は同じ様な状況下で通常行うものです。スペインでは日常的に遭遇することはほとんどありません」とハビエル・フェルナンデス・パラシオ医師はコメントしています。 (2015年5月7日 マドリッド)


<ご支援ください>


震災前から、世界の医療団はネパールで母と子の命を救うための母子保健活動を行っていました。今回の大地震を受け、医師、看護師、ロジスティシャンからなる緊急医療支援チーム、そして15~20トンの緊急医療物資をパリから輸送し、最も被害が甚大だった地域のひとつシンドゥパルチョーク郡での支援を展開しています。
被害は甚大さを極めています。もともと脆弱だった医療システムも壊滅的な被害を受けており、急性期・亜急性期を過ぎた後の中長期にわたる支援が必要になることは明白です。
被災したネパールに方々へ、皆様らからの温かいご支援をお願いします。
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