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ロヒンギャ難民コミュニティ支援プロジェクト:活動の円滑な引き継ぎで、医療にアクセスしにくい人々への出張診療と健康教育が継続

世界の医療団はバングラデシュのNGOパルス(Pulse Bangladesh Society)と連携して、ロヒンギャ難民キャンプと難民を受け入れているホストコミュニティで非感染性疾患(NCDs)について予防と管理のための啓発、診療所の診察能力向上支援を行っています。

ホストコミュニティでの出張診察・健康教育も実施していますが、外務省日本NGO連携無償資金協力を受けた対象のコミュニティへの支援プロジェクトは、4月14日で終了しました。終了にあたって、このプロジェクトをどのように継続するかを検討していました。そこで以前にこの活動に参加した地元市民団体が引き継いでくれることになり、この団体と支援対象診療所が出張診察・健康教育を共催しました。

地元の方が提供してくださった民家の敷地をお借りした会場に、20人ほどの住民が集まりました。診療所職員と市民団体メンバーがNCDsについての健康教育を行い、診療所職員が人々の血圧と血糖値を測定して、異常値を示した人々には助言し、病院での診療を勧めました。高齢の人々の中には高血圧値を示した人もおり、糖尿病を患っていると診断された人もいました。

血圧測定
血圧を測定ⒸMdM Japan

こうした市民団体による活動の引き継ぎは、この団体と診療所の意欲があってこそですが、パルスの職員が日本のアジア保健研修所で他のアジアの国々からの参加者と一緒に研修を受け、議論をすることを通じて出て来た案が実現したものです。今後も継続されるようパルスと世界の医療団は彼らへの支援とフォローを継続します。

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