設立30周年 世界の医療団 2024年度活動報告会

「混迷の時代のNGOの活動」

2024年、世界各地の紛争は終わる兆しを見せず、自然災害は多発し、国内外で故郷を離れざるを得なくなった人々の数は、日本の人口に匹敵する1億2000万人を超えました。医療体制が崩壊するなど、医療にアクセスできず命の危機に直面する人々は増加の一途をたどっています。国際的な支援の必要性がますます高まる一方で、これらの活動に必要な資金は十分に集まらず、難民や移民を排斥する主張は声高に叫ばれ、国際秩序を保つルールは破られています。包摂、連帯、協調とは程遠い分断と対立、排斥が世界を覆うなかで、国際協力の担い手としてのNGOに何が求められ、直面する課題をどう乗り越えていけばいいのでしょうか。
今回のイベントでは、NGO業界をけん引されてきた若林秀樹さんをお招きし、世界の現状とNGOの役割、これからの展望についてお話しいただき、私たちに何ができるのかを考えます。また、世界の医療団が活動するウクライナやパレスチナ・ガザでは国際人道法に反して病院や学校が攻撃の対象になり、多数の医療従事者など人道支援従事者が亡くなりました。他方、ロヒンギャ難民問題などの先が見通せない長引く人道危機が存在します。このようななかで、NGOとして世界の医療団がどのように活動してきたのか、2024年の活動についてもご報告します。


開催について


日時:2025年3月5日(水)19時~20時40分
形式:Zoomによるオンライン開催
参加費:無料

*事前にZOOMアプリのインストールをお願い致します
*ZOOMの参加URLはお申込時にお知らせいただくメールアドレス宛に、イベント当日までにご連絡差し上げます。開催案内が届かない場合、mdm-event@mdm.or.jp までお問い合わせいただきますようお願い致します。
*途中参加・退出、いずれも可能です
*現地とオンラインでつなぐ場合は、通信状況が悪い場合があることをご了承ください

お申し込み


参加を希望される方は、下記申込フォームよりご登録ください。
*定員に達し次第、締め切らせていただきます。
https://forms.gle/bGTA77WHctcJcDUe7

ご提供いただいた個人情報は、当法人の個人情報保護方針に沿って適切に管理いたします。ご送信いただく前に「プライバシーについて(個人情報保護について)」をお読みください。また、頂いた個人情報に関しましては、本報告会のお申込確認などに利用させていただくほか、今後開催するセミナーやイベントなどのご案内に利用させていただく場合がございます。


プログラム

※プログラムは変更になる可能性がございます。予めご了承ください。

第一部 講演

「市民の自由な活動を取り戻すために」
THINK Lobby 所長 若林秀樹さん


第二部 2024年度活動報告

「国際NGOとして世界の医療団はどう活動してきたか」

2024年の活動を振り返って(ガザ、能登での活動報告含む)
 事務局長 米良彰子
バングラデシュ洪水支援・ウクライナ医療支援報告
 海外プロジェクト・コーディネーター 中嶋秀昭
ロヒンギャ難民コミュニティ支援プロジェクト報告
 メディカル・コーディネーター/看護師 木田晶子
ラオス地域医療強化プロジェクト・スマイル作戦報告
 プロジェクト・コーディネーター 小川あき
Q&A


スピーカー紹介


第一部 講演「市民の自由な活動を取り戻すために」
若林秀樹さん
THINK Lobby 所長、特定非営利活動法人 国際協力NGO センター(JANIC)理事
国連グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン理事
アジア開発連盟(ADA: Asia Development Alliance)アドバイザー
早稲田大学Life Redesign College (LRC) 講師


若林秀樹さん早稲田大学商学部卒業、ミシガン州立大院修士課程修了(農学)。ヤマハ(株)社員、同労組役員、電機連合・総研副所長、在米日本大使館経済班一等書記官(ODA担当)、比例区選出の民主党参議院議員として「次の内閣」経済産業大臣等を歴任。米戦略国際問題研究所(CSIS)客員研究員、公益社団法人アムネスティ・インターナショナル日本事務局長、国際協力NGOセンター(JANIC) 事務局長などを経て現職。
著書に『希望立国、ニッポン15の突破口(編著、日本評論社)』、『日米同盟:地球的安全保障強化のための日米協力(CSIS)』など。


第二部 2024年度活動報告 「国際NGOとして世界の医療団はどう活動してきたか」
◆ 2024年の活動を振り返って(ガザ、能登での活動報告含む)

米良彰子
©Kazuo Koishi
米良 彰子 事務局長
スポーツメーカーで働く傍ら、阪神淡路大震災時より多言語放送局の立ち上げ・運営に携わる。留学などを経て、帰国後はNGOで必須サービスや、食料・栄養分野でのアドボカシー・キャンペーンに関わる。
2020年3月より現職。


◆ バングラデシュ洪水支援・ウクライナ医療支援報告
中嶋 秀昭
中嶋 秀昭
海外事業プロジェクト・コーディネーター
日経新聞記者、フェアトレード企業勤務等を経て、NGO職員・JICA専門家として内戦下のネパール、スリランカ北部や、ミャンマー、インドネシア(アチェ)、リベリア、南スーダン、パキスタン、リビア等計12ヶ国に出張・駐在し、主に(母子)保健関連の支援事業を監理。2020年、世界の医療団日本に入職、ロヒンギャ難民・ホストコミュニティ支援事業監理とウクライナ紛争対応医療緊急支援事業、シリア震災対応医療支援事業への側面支援に従事している。


◆ ロヒンギャ難民コミュニティ支援プロジェクト
木田 晶子
木田 晶子
メディカル・コーディネーター/看護師
看護師として6年間の臨床経験を経たのち、青年海外協力隊員としてラオスに派遣。
その後、世界の医療団のラオス母子保健プロジェクトに約2年間従事。2017年からはロヒンギャのための医療支援プロジェクトに参加。現在までメディカル・コーディネーターとして医療支援活動を展開している。


◆ ラオス地域医療強化プロジェクト・スマイル作戦報告
小川亜紀
©Kazuo Koishi
小川 亜紀
プロジェクト・コーディネーター
社会正義の観点から、保健アクセスの不公平に闘いを挑み、10年近くHIV/AIDSのアドボカシー活動をしてきた。2015年にタイ王国マヒドン大学院で公衆衛生修士取得後、東南アジア中心に保健事業を実施してきた。2019年10月より、世界の医療団ラオス事業プロジェクト・コーディネーターに着任。

主催・お問い合わせ先


世界の医療団
(特定非営利活動法人 メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)
〒106-0044 東京都港区東麻布2-6-10麻布善波ビル2F
TEL : 03-3585-6436 E-mail: mdm-event@mdm.or.jp


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