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2025年 事務局長 米良彰子より新年のご挨拶

新年おめでとうございます。
昨年は世界の医療団の活動にご理解とご支援を賜り、誠にありがとうございます。

ラオスで病院長と面会2024年は元旦の能登半島地震をはじめ国内外で大きな災害が発生し、各地でまだその影響が尾を引いています。また日本も含む多くの国で政権が変わり、世界の政策が大きく変わろうとしています。我々の活動地域の一つでもあるシリアでも長年続いていた政権が昨年12月に崩壊しました。市民が医療を含む公的なサービスにアクセスできるのは残念ながらまだ先のことになりそうです。まだ紛争の続くウクライナやパレスチナ・ガザをはじめ、世界中の紛争で医療や医療従事者も攻撃の的になっています。明らかな人道法違反であるにも関わらずです。また一見”平和“な国でも医療につながることのできない人達は大勢います。例えば国土の大半が山岳地帯で、多様な民族が暮らすラオスは活動地域でもありますが、物理的なアクセスが難しいだけでなく、医療従事者もまだまだ育っていません。そんななかで2024年の秋に、ラオスと日本の医療従事者が一緒に形成外科手術を行うスマイル作戦を再開することができました。日本の医療技術の移転をめざします。
一方で、ここ日本でも貧困や差別などで医療につながることのできない人はいます。
私たちの活動の手をゆるめるわけにはいかないと、改めて心に誓っております。

今年2025年は阪神・淡路大震災を契機に世界の医療団が日本で活動を始めて30年になるアニバーサリーイヤーとなります。これまでに培った経験を活かし、職員一同さらに力を尽くしてまいります。これからも人々を「医療につなぐ」とともに、私たちの活動の原点でもある、医療につながることのできない人々の実態を一人でも多くの方に知っていただく「証言する」活動を続けていきます。ぜひみなさまにお力添えいただき、一緒に活動していくことができればと思います。

引き続き、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

世界の医療団 日本 事務局長 米良彰子

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