2024年11月12日現在、イスラエルによるガザ地区への攻撃により、4万3665人以上のパレスチナ人が死亡、10万3076人が負傷、数万人が依然として行方不明となっています。ガザ地区の約80%が強制避難命令下にあり、住民の90%が昨年中に何度も避難を余儀なくされています。
米国は、イスラエルが10月13日付の米国からの書簡を受けて、ガザの人道状況に関する米国の懸念に対処するために重要な措置を講じたと主張していますが、29の国際NGOは、現地の状況はまったく異なることを明らかにしており、人道支援のアクセスは先月、過去最低に達したと報告しています。
国際NGO人道スナップショット第7弾では、世界の医療団と他の28の支援団体が、10月10日から11月13日までの期間に彼らの人命救助活動に影響を与えた援助妨害の主な事実を報告しています。
● 北ガザ県では、イスラエルは包囲された民間人に援助を届けようとする支援団体の試みを阻止した。Islamic Relief, War Child, Oxfam, CARE、世界の医療団、MECA、IRCと提携しているパレスチナのNGOは、イスラエル軍の攻撃再開により、ベイト・ラヒアやジャバリアなどの地域で人命救助活動を中断せざるを得なかった。少なくとも7つの団体が人道支援活動のために移動を拒否され、給水トラックでの輸送や人命救助支援物資の配達に影響が出たと報告した。
1日にガザに入ったトラックの数
2023年10月7日以前 約500台。→2024年10月 1日平均37台、11月第一週 1日平均69台
略奪の横行
武装ギャングが援助団体から略奪するのをイスラエル軍は傍観。トラックの運転手が支援を求めても介入しない。元地元警察官が略奪者に対処しようとしたが、イスラエル軍に攻撃された。
● ガザ地区への援助物資の搬入は依然として妨害されており、10の国際NGOはガザ地区への物資の搬入に大幅な遅れがあると報告している。国境で10ヶ月以上も待機しているにもかかわらず、援助物資を搬入できていない団体もある。
● 援助活動家への攻撃は続き、イスラエルの空爆でパレスチナと国際機関の少なくとも20人の援助活動家が死亡した。11月7日、Solidarités International WASHチームは、給水のためにヌイセラト難民キャンプの現場へ移動中、クワッドコプターと思われる機体から銃撃を受けた。
● イスラエルの強制的な避難命令と移動制限により、ガザ地区南部の多くの団体の主要活動も停止している。南部での避難命令により、3つの国際NGOは活動が停止していると報告した。これには世界の医療団が支援するプライマリヘルスケアセンターも含まれる。7つの国際NGOは、移動要請がイスラエル当局により拒否された(イスラエルが指定した「人道的地域」内を含む)か、危険な活動地域、燃料不足、またはインフラが使用できないためキャンセルされたと報告した。
スナップショット第7弾から
「私たちは何ヶ月も避難生活を送っていますが、状況は日に日に悪化しています。きれいな水はなく、子どもたちに十分な食べ物を与えられません。病院は満員で、適切な治療を受けられないために人々が亡くなっています。私たちは見捨てられたように感じています。」34歳の母親、北ガザ |
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「誰もがこのような電話を受けたことがあるだろう:友人や同僚、親戚やいとこのひとりが、包囲されたり爆弾に巻き込まれている。そして彼らは助けを求める。そして、あなたは何もできない。何もしてあげられない。そして彼らは死ぬ。私たちに助けを求めている間に死んでしまう。これは最悪のことだ」ガザ市の避難民 |
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スナップショット第2弾
スナップショット第1弾