半世紀以上続いた内戦
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このプロジェクトを支援する
*世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。
*世界の医療団は、受け取った寄附金を特定の支援プロジェクトのみに充てることなく、
頂戴した寄附の総額を支援活動全体に分配することを原則としています。
国内避難民と隣国ベネズエラからの難民 必要とされる人道支援
この内戦によってコロンビアは、住む場所を奪われた大量の国内避難民を抱えることになりました。それだけでなく、隣国ベネズエラでは政情不安や社会経済の混乱、食料不足などから、人々が国境を越える事態が発生。約190万人がコロンビアに難民としてやってきました。その結果、医療をはじめ、基礎的なサービスをひっ迫させるなど、自国の危機も抱えるコロンビアにとって大きな負担となっています。
現在、コロンビアでは人口5160万人のうち476万人*が国内避難民です。770万人**が人道支援を必要とし、そのうち310万人**が治安の悪化や、食料や医療などにアクセスできないために緊急に支援を要しています。
*国連人道問題調整事務所(UNOCHA)2023年11月6日
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©MdM France
世界の医療団の活動
―内戦で影響を受けた人々に医療へのアクセスを―
2016年の和平合意以降、世界の医療団は、今も活動を続ける武力組織による衝突や避難民の発生などの緊急時に対応するため、特に支援が必要な農村部での活動に注力しています。
活動は2つの国際NGOと協働していますが、世界の医療団は、医師、心理士、ソーシャルワーカー、栄養士、公衆衛生や子どもの保護の専門家からなるチームを派遣しています。
アクセスが困難な地域へは「移動診療船」で
コロンビア西部の太平洋沿岸地域は、世界的な多雨地帯でジャングルがあり、交通アクセスが困難な場所です。一番近い病院まで数時間かかり、天候によっては到着できないこともあります。そのような地域の人々に医療を届けるため、川を使い、「移動診療船」でコミュニティを巡回しています。一般的な診療のほか、妊婦の定期的な健診、子どもの栄養失調などに対応しています。
©MdM France
必要とされるこころのケア
長く続いた内戦、そして今も続く衝突により、こころのケアが必要とされています。主な症状として、睡眠障害、うつ、自傷行為、心的外傷後ストレス、アルコール中毒などがみられます。また、武力組織間の争いの武器として性暴力が横行しています。人々を恐怖に陥れ、相手を服従させることが目的です。このような性暴力の被害者は、被害の場面を何度も思い出したり、家族やコミュニティから疎外されたりするなど、その後も苦しみが続きます。世界の医療団は、自助グループによる回復のためのプログラムを行っています。
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内戦は終結しましたが、活動を続ける武力組織の衝突が後を絶ちません。農村部で暮らす女性は、武装組織が山にいるために、バナナやとうもろこし、米を収穫したくても山に入ることができない、と話します。このような危険な状況にあるため、活動する支援団体も少なく、必要な支援がまったく足りていません。
< ご支援はこちらから >
コロンビアは内戦後の課題をいくつも抱えています。世界の医療団は、支援団体が活動しづらい農村部を中心に、医療へのアクセスの回復のために活動しています。どうか皆さまのあたたかいご支援をお願いいたします。 *世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。 ![]() ©MdM France |
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