インド洋に位置するマダガスカルでは、毎年夏に世界の医療団フランスチームがプロジェクトを行ってきました。今なお、重篤なケースが多く、高い技術を持った日本人医師の参加が繰り返し求められています。今年も例年に引き続き、日本から医師と看護師の2名、与座聡(形成外科医)、新井朋美(看護師)が参加することになりました。
8月1日の夕方に羽田空港を出発し、香港、ヨハネスブルグを経由し、医療チームはおよそ25時間の空路を経て現地時間の翌日昼過ぎに、マダガスカルの首都アンタナナリボに到着します。到着翌日、このプロジェクトによる手術を受けようとマダガスカル全土から集まってきた患者の診察を行い、翌日から5日分の手術のスケジュールを組んで行きます。診察では今回の手術患者だけではなく、昨年手術を受けた患者のフォローアップも行います。
手術が始まると、朝から日が暮れるまで、昼も立ったままサンドイッチをつまむ程度の休憩をはさみ、2部屋同時並行で手術をこなしていきます。昨年は、手術日数4日間で、診察が約85件、手術は計24件でした。与座医師の手術は13件で、口蓋裂5件、口唇裂7件、熱傷1件でした。
手術台に向き合う医療ボランティアの胸にあるのは、「少しでも綺麗に、一人でも多くの患者を治してあげたい」という思いです。世界の医療団の手術を受けることができるのは、ほんの一握りにすぎないかもしれませんが、一人一人の患者に真摯に向き合い、全力を尽くします。
最終日には手術をした全員を診察し、帰国の途につきます。一人でも多くの患者とその家族の顔に満面の笑顔が訪れることを期待しながら。
※写真は左から、現地に向かう新井看護師と与座医師
スマイル作戦 マダガスカル2014
活動地
アンタナナリボ市内
日程
2014年8月1日(金) 〜 8月11日(月)
派遣ボランティア
■日本チーム(医師、看護師2名)
与座 聡(形成外科医)
新井 朋美(看護師)
■フランスチーム(形成外科医、麻酔科医、看護師)5名
フランソワ・フサディエ(形成外科医)
ジャン・ミシェル・モンディエ(形成外科医)
オスマン・イサ(形成外科医)
ジェラール・マシュー(麻酔科医)
キャロルリヌ・フンベール(看護師)
活動病院
アンタナナリボ大学病院
医薬品
フランスから空輸、現地ストック、日本から持参
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