©Reuters
イスラエルによる10日間にわたる境界防衛作戦は、パレスチナに多く被害をもたらしました。被害者の多くが一般の市民であり、パレスチナ人死者200人以上、負傷者は1500人以上、18000人以上の人々が住む場所を奪われています。空爆による公共医療サービスへの被害は深刻で、たびたびの停電に悩まされています。
「ほとんどの治療は、女性や子供に対して行われています。」と語るのは世界の医療団の救急医であるHosam Abu-Elwanドクター。「必須医薬品の中には底を尽きてきているものもあり、現在在庫があるものも、いつまで持つか、まったく分らない状態です。」
パレスチナ保健省の要請を受け、世界の医療団では、医薬品を供給できる保健医療施設の整備に着手しています。残念ながら、相次ぐ空爆により、人道的支援は現在制限されています。診療所や救急車が空爆に標的にされる中、医療従事者らは自らの命の危険を冒して支援活動を続けています。
2000年から現在にかけて、世界の医療団は11の医療センターを支援しています。世界の医療団では、これまでの危機的状況での豊富な経験をもとに、地域の人々が応急処置を行うことができるように、現地の人々に対して応急処置や緊急避難などについての救急治療訓練を行っています。