紙芝居(教育教材フリップチャート) 完成!
昨年より作成していた紙芝居がついに完成しました。 めくりがたの紙芝居のことで、主に村やヘルスセンターなどで実施する健康教育で使います。
村で住民を対象に健康教育を実施するのは医療スタッフや村の健康普及ボランティア(VHV)たち。この紙芝居の完成・配布に先立ち、2013年12月には各村のVHVたちに紙芝居に関するトレーニングを行いました。
紙芝居の内容は子どもの栄養や手洗いの方法、病気の危険信号や予防接種といった子どもの健康に関するもの。”雨水は飲まない””ご飯の前は手を洗う””予防接種は必ず受ける”など私たちからすれば当たり前のことですが、村の子どもたちはもちろん、大人でさえも、健康に関する知識を得る機会がないために、この当たり前のことを知らずに生活しています。そのため、下痢・肺炎といった病気にかかる子どもは多く、中には受診が遅れ重症化し、亡くなっていく子どもたちもいるというのが現状です。
また、多くの村では予防接種を受けた後に、熱が出るのがこわいために子どもに予防接種を受けさせないという親は多くいます。このトレーニングでは、予防接種の必要性やなぜ熱が出るのか、熱が出ても多くの場合は問題ないことをVHVらに伝えました。村人にとって「健康に関する正しい情報提供の場」は極めて少なく、このような健康教育の機会を提供するということはラオスの子どもたちの健康を守るために非常に重要なことなのです。
これからはこのフリップチャートを用いて、VHVらを通して村人たちに健康教育の場を提供してもらえることを期待しています。
写真1:完成したフリップチャートを手にするアシスタントのVansy
写真2:車座になって学びます
写真3:研修で学んだあとのVHVによる普及教育は村のお寺などで行われます