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ウクライナでの支援活動アップデート ー2022年7月

世界保健機関(WHO)によると、ウクライナで戦争が始まった2月24日から7月13日までの間に、医療関連施設に対する攻撃は382件あり、医療従事者や患者など64人が負傷、82人が死亡しました。医療に対する違法な攻撃が繰り返されるなか、同国内で活動する世界の医療団のチームは、緊急手術の件数の増加、物資の輸送中の障害、医療にアクセスできない急性期の患者の増加などの報告を受けており、日々変化する現地の状況を判断して活動を行っています。


医療のニーズに柔軟に対応する移動診療


人々へ直接医療サービスを提供する移動診療は、現地における世界の医療団の活動の柱の一つです。これまでにチェルノフツィ州、ドニプロ州で医師、看護師、助産師(ドニプロ州のみ)、心理士で構成された移動診療を行ってきましたが、7月13日からはキーウ州でも心理士が加わり活動を開始しました。
キーウ州では、医療サービスに対する需要が高く、医師の診察、治療、投薬を求める人の数が想定していたよりも多かったため、移動診療のスケジュールを増やして対応しました。


ウクライナでの支援活動
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メンタルヘルスと心理社会的サポート(MHPSS)


7月13日に発表された、国連人道問題調整事務所(OCHA)のウクライナ情勢に関する報告書によると、「メンタルヘルスのサポートのニーズは全国的に増加しており、特に子どもに対するものは、少なくとも戦争が終わってから5年間は高い需要があることが懸念される」としています。メンタルヘルスのサポートは世界の医療団が長い間力を注ぎ、専門的な知識を蓄積してきた分野です。世界の医療団は、移動診療においても、医師や看護師だけでなく心理士も動員しています。このような戦争下、また、その後においては、病気やけがの治療だけでなく、適切なメンタルヘルスのケアが必要とされるからです。

ウクライナでの支援活動
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チェルノフツィ州では、世界の医療団が地域の支援組織からなるワーキンググループの共同進行役を務めています。このワーキンググループは、緊急時における現地および国際NGO・WHO・保護に関する支援関係者のグループ・ウクライナ国内医療福祉機関間の調整や協力で非常に重要な役割をもつものです。また、同州において現地の心理士のトレーニングを進めるため、世界の医療団のMHPSSチームが教材を作成しています。トレーニングは8月に開始する予定です。



現地の医療体制を支える医薬品等の輸送


3、4月にチェルノフツィ州の医療施設に届けた医薬品等のモニタリング調査の結果、激しい戦闘により多くの緊急手術や治療が行われた地域に配布、使用されており、効果的な支援であったことがわかりました。
現在、世界の医療団は、戦闘が続く東部ドネツク州の最前線の医療施設のニーズに対応することに注力しています。4つの医療施設に医薬品や消耗品の支援を行い、今も危険な地域に残る人々が医療を受ける体制を維持できるよう努めています。






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ご支援くださる皆さまとともに、ウクライナの人々の心身をケアし、支えます。

*世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。
*世界の医療団は、受け取った寄附金を特定の支援プロジェクトのみに充てることなく、頂戴した寄附の総額を支援活動全体に分配することを原則としています。


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