ウクライナの人々の状況が悪化するなか、医療支援のニーズはますます高まっています。世界の医療団の活動報告です。
チェルノフツィ州とドニプロ州における移動診療
現在、世界の医療団は、チェルノフツィ州とドニプロ州で緊急の医療ニーズに対応するため、避難所を巡回する移動診療チームを立ち上げています。チェルノフツィ州では、医師、看護師、心理士で構成されるチームが毎日巡回しており、すでに1,025人に医療を提供しています。
また、キーウ州マカリウの軍事攻撃を受けた非占領地域においても、同様の活動を行うことを計画しています。
メンタルヘルスと心理社会的サポート(MHPSS)
戦闘が激しかったキーウ州ブチャにおけるニーズ調査の結果、MHPSSチームは、心理士などが人々のもとへ出向いて心理的なサポートを直接提供する活動を開始、すでに135人をサポートすることができました。
また、キーウ近郊のイルピンとホストメリの医療施設と覚書に署名、6月1日からMHPSSサービスの提供を開始しました。
医薬品等の輸送
世界の医療団はこれまでに、24の医療施設と5つの避難所を通し、26万人以上に医薬品を届けました。
●チェルノフツィ市とチェルノフツィ州内の11の避難所に消毒薬を届けました。また、41ヶ所の避難所に配布する、応急処置キットの準備が完了しました。
●ロシア軍に占領されている地域において、ジェンダーに基づく暴力(Gender Based Violence: GBV)で苦しんでいる女性たちに緊急医療支援活動を提供しているSRH財団に医薬品を提供する予定です。
●6月中に南東部ザポリージャ州の小児病院に、トラウマキット(重度の外傷に対応するための救急キット)を届ける予定です。
●ルハンシク州では、マタニティキットの配布が進行中です。これまでに932人の母子を支援しました。また、糖尿病を患う子どもたち274人に血糖測定器を提供しました。
< 世界の医療団を応援する >
現在、全ネットワークで連携し、この人道危機に対応しています。 ご支援くださる皆さまとともに、ウクライナの人々の心身をケアし、支えます。 *世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。 |
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