©Médicos del Mundo

ウクライナでの支援活動アップデート ー2022年6月

ウクライナの人々の状況が悪化するなか、医療支援のニーズはますます高まっています。世界の医療団の活動報告です。


チェルノフツィ州とドニプロ州における移動診療


ウクライナ 現在、世界の医療団は、チェルノフツィ州とドニプロ州で緊急の医療ニーズに対応するため、避難所を巡回する移動診療チームを立ち上げています。チェルノフツィ州では、医師、看護師、心理士で構成されるチームが毎日巡回しており、すでに1,025人に医療を提供しています。
また、キーウ州マカリウの軍事攻撃を受けた非占領地域においても、同様の活動を行うことを計画しています。



メンタルヘルスと心理社会的サポート(MHPSS)


戦闘が激しかったキーウ州ブチャにおけるニーズ調査の結果、MHPSSチームは、心理士などが人々のもとへ出向いて心理的なサポートを直接提供する活動を開始、すでに135人をサポートすることができました。
また、キーウ近郊のイルピンとホストメリの医療施設と覚書に署名、6月1日からMHPSSサービスの提供を開始しました。



医薬品等の輸送


世界の医療団はこれまでに、24の医療施設と5つの避難所を通し、26万人以上に医薬品を届けました。

チェルノフツィ市とチェルノフツィ州内の11の避難所に消毒薬を届けました。また、41ヶ所の避難所に配布する、応急処置キットの準備が完了しました。

ロシア軍に占領されている地域において、ジェンダーに基づく暴力(Gender Based Violence: GBV)で苦しんでいる女性たちに緊急医療支援活動を提供しているSRH財団に医薬品を提供する予定です。

6月中に南東部ザポリージャ州の小児病院に、トラウマキット(重度の外傷に対応するための救急キット)を届ける予定です。

ルハンシク州では、マタニティキットの配布が進行中です。これまでに932人の母子を支援しました。また、糖尿病を患う子どもたち274人に血糖測定器を提供しました。





< 世界の医療団を応援する >

現在、全ネットワークで連携し、この人道危機に対応しています。
ご支援くださる皆さまとともに、ウクライナの人々の心身をケアし、支えます。

*世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。
*世界の医療団は、受け取った寄附金を特定の支援プロジェクトのみに充てることなく、頂戴した寄附の総額を支援活動全体に分配することを原則としています。


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事

参加する

世界の医療団は皆様からの寄付・
ボランティアに支えられています。