マダガスカル 子どもたちに食べものと医療を

―過去40年で最悪の干ばつと食料危機が命を奪う

水も食料もない


マダガスカル アフリカ大陸の東、インド洋にある島国、マダガスカル。豊かな自然と希少な動植物が生息することで知られる一方、人口の78.8パーセントが1日1.9ドル未満の貧困ライン以下で生活しています。
マダガスカルではここ数年、気候変動の影響を受けて雨量が極端に少なく、特に南部では、川は干上がり、土地は痩せ、農作物が育たなくなっています。その結果、100万人以上の住民が水と食料の不足に苦しむ深刻な事態に陥っています。世界食糧計画(WFP)によると、人々はバッタやサボテンの実などで飢えを凌いでいるそうです。ここは、紛争ではなく、気候変動が原因で飢饉が起きている場所なのです。
このプロジェクトを支援する

*世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。
*世界の医療団は、受け取った寄附金を特定の支援プロジェクトのみに充てることなく、
頂戴した寄附の総額を支援活動全体に分配することを原則としています。

11万人以上の子どもたちが重度の急性栄養失調


食料不足は人々の健康と命に直結します。干ばつによる食料価格の高騰に加え、新型コロナウイルスの蔓延で人々の収入は下がり、ますます食料を得ることが難しくなりました。その影響は特に子どもたちに深刻で、現在、11万人以上の子どもたちが重度の急性栄養失調の状態にあるといわれています。急性栄養失調とは、重度の栄養不足によって、急激に体重が減少する状態で、緊急に治療が必要です。


501500 急性栄養失調の5歳未満児
そのうち

111000 が重度の急性栄養失調



しかし、医療は・・・


新型コロナウイルスの蔓延は、脆弱な医療体制にも混乱を与えました。下痢や呼吸器感染症、発熱、マラリアなどの日常的な病気で受診することもままならないほど、医療へのアクセスは限られています。


モバイルクリニック(移動診療)で医療を届ける


世界の医療団は、2021年10月、干ばつにより最も深刻な状況にある、南部アンブブンベ地区で、2つのモバイルクリニック(移動診療)の運営を開始しました。
モバイルクリニックの大きな利点は、医療アクセスが悪い地域や緊急に治療が必要な人たちのもとへこちらから赴き、医療を提供することができることです。



世界の医療団のモバイルクリニックは以下の活動を提供しています。

・栄養失調の症例を検査によって見つけ出し、診療
・子どもを対象にした診療、麻しんの予防接種
・女性を対象にした健康相談や診療、産前産後の診察
・治療が難しい症例の高度医療施設への紹介と医療費の補助




マダガスカル 私たちは、現地状況の緊急性の高さから、アンボアサリー地区にも活動範囲を広げて診療の回数を増やす必要があると判断しました。現在稼働している2つのモバイルクリニックに加え、さらに2つのモバイルクリニックを導入する予定です。4つのモバイルクリニックを稼働させるには、
12か月で70万ユーロ(約9473万円)必要です。
どうか皆様のご支援をお願いいたします。


マダガスカル ジェネラルコーディネーター シャーロット・ベルチェ

「主に先進国が排出する温室効果ガスによって引き起こされた気候変動が、途上国の貧しく、日々の暮らしもままならない人々に影響を及ぼし、命を奪うという危機的状況です。何百万人もの命を危険にさらすこの事態に、責任ある国々が資金を配分し、対処することが急務です」




< ご支援はこちらから >

食料不足が解消する見込みはありません。
長期的な活動が必要になるため、世界の医療団にぜひ力をお貸しください。

*世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。
*世界の医療団は、受け取った寄附金を特定の支援プロジェクトのみに充てることなく、
頂戴した寄附の総額を支援活動全体に分配することを原則としています。

マダガスカル
©Olivier Papegnies

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

最新記事

参加する

世界の医療団は皆様からの寄付・
ボランティアに支えられています。