ウクライナでの困難な状況にもかかわらず、私たちの活動は進んでいます。ここ数週間に世界の医療団が行った活動についての報告です。
ドニプロと協力協定を締結
世界の医療団とドニプロ市行政が協力協定を締結。これからは、ドニプロで大規模な人道的活動を始めることができます。ドニプロでもチェルノフツィと同様に、世界の医療団が医療診察チームを派遣し、医薬品や医療材料を提供する予定です。
「すでに現地の2つの病院と協力し、医療機器や物資を提供しています。集団避難所など、さまざまな場所を巡回する医療診察チームを提供します。また、精神的なサポートにも重点を置く予定です」 世界の医療団ウクライナ代表のバシャール・カイラニ |
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ヘルプライン開設
4月26日、電話でメンタルヘルスと心理社会的サポート(MPHSS)を提供するヘルプラインを開設しました。これにより、ドネツク州やルハンスク州など、MHPSSのサービスを十分に利用できない(できなくなっている)地域のニーズにも対応できるようになりました。また、個人とグループで利用でき、現在チェルノフツィ市と州で提供しており、ブチャでも近々開始する予定です。
東部への人道的な医薬品等の輸送
©Ärzte der Welt
病院への攻撃はあってはなりません
セベロドネツクの病院が爆撃されたことを知り、恐ろしい思いをしました。世界の医療団は、紛争前から医療材料や医薬品などの支援を行っており、紛争が始まってからも継続しています。
建物は大きな被害を受け、患者らは避難を余儀なくされました。この爆撃により、女性1名が死亡しました。
ルハンスク州のセルヒイ・ハイダイ知事によると、現在、ルハンスク州全体で機能している病院は1つだけだといいます。行政区はヘッセン州よりやや大きく、紛争前は200万人以上の人が住んでいました。
「医療施設が狙われると、医療従事者も活動できなくなり、医療が危険にさらされます。その結果、誰も病院に行かなくなるでしょう」 ウクライナの世界の医療団 ジェネラル・コーディネーター、ヘスス・クルス |
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世界の医療団は、民間人への攻撃を強く批判します。医療従事者、患者、人道支援に携わる人々のいずれも、この紛争の標的になってはなりません。
< 世界の医療団を応援する >
現在、全ネットワークで連携し、この人道危機に対応しています。 ご支援くださる皆さまとともに、ウクライナの人々の心身をケアし、支えます。 *世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。 |
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