ロヒンギャが暮らす難民キャンプでの活動ももうすぐ4年、自然災害や治安情勢、感染症の影響を受けながらも活動は続いています。
一次医療につなぐ活動から防災教育や感染症予防まで、その時最も必要とされる活動にともに取り組んできたのがホストコミュニティのスタッフ、そしてロヒンギャボランティアです。
健康教育から始まったプログラムも、人々の共助力の醸成や医療スタッフのスキル向上の支援をも含むようになりました。
現在の活動から現場の声をご紹介します。
高血圧や糖尿病、慢性呼吸器疾患などの非感染性疾患を予防し、悪化させないための知識を共有する
リーフレットや紙芝居を活用しながら、ロヒンギャボランティアがキャンプ内を戸別訪問し情報を伝えています。
→砂糖の摂り過ぎは良くない、適切な運動は健康によいことを理解してもらった!
当事者家族による会合を開催、非感染性疾患の要因である、たばこ製品の使用、油や塩分の過剰摂取をどのようにコントロールすることができるかについて話し合いました。
→リスクの高い生活習慣を見直し、摂取の量や回数を無理がなく継続できる程度に減らすことができるよう家族に働きかけていくことを決意した!
ヘルススタッフへの研修
ホストコミュニティでも人々に対して健康教育を行うとともに、診療強化のためにクリニックのスタッフに提供した資機材の適切な使用と維持管理、疾病に関する知識と患者の適切なスクリーニング・搬送にかかる研修を実施しました。
→不明だった点が明確になった!
ひとつひとつは地味な取り組みかもしれません。それでも「健康は権利」であることをロヒンギャ自身に認識してもらうこと、その権利が尊重される暮らしへとつなげるべく、私たちはロヒンギャとともに活動を続けています。
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