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マリでの緊急支援活動

マリはアフリカ大陸のサハラ砂漠の南に東西に広がるサヘルと呼ばれる一帯に位置しており、北部国境をアルジェリアと接しています。
半乾燥の気候で、不安定かつ限定的な降雨量と肥沃性の低い土壌は農業用地として適さず、もともと安定した収穫は望めません。実際、サヘル一帯は「飢餓ベルト」とも呼ばれるほど、その地域に位置する国々は、慢性的な食料不足に苦しんでいます。

マリでの緊急支援活動

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昨年初め、マリ北部で勃発した紛争はサヘル地域一帯の更なる状況の悪化を招きました。一向に収束の兆しを見せないどころか、中部コナでの激しい戦闘を機に、今年に入り、より一層状況が深刻化しています。断続的な空爆に、マリ北部と中部の多くの都市の住民は避難を余儀なくされています。

マリでの緊急支援活動
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マリ国内避難民は、2013年1月時点で20万人を超え、隣接諸国へのマリ難民は9万人以上に膨れ上がっており、人口の移動は未だに止まりせん。マリ難民の移動は、ただでさえ慢性的な食糧不足のサヘル地域に食糧価格の高騰をもたらし、栄養失調率のこれまでにないほどの急激な上昇を招いています。

世界の医療団はそもそもこのように逼迫した状況にあるサヘルで、これまでから、ニジェール、マリ、ブルキナファソの3国で、国境を越えた医療支援活動「サヘルプロジェクト」を10年以上に亘り展開してきました。しかし事態がこれまでになく悪化している今、緊急支援の手をより一層強めています。日々深刻化する状況の下、栄養と医療へのアクセスをいかに確保するかはまさに時間との勝負です。

マリでの緊急支援活動
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72時間以内の活動
1.緊急事態発生 2.介入(緊急デスク発足)3.緊急支援物資の輸送、ボランティアの派遣 4.初期診察開始

緊急支援活動の内容
昨年から続けている移動医療診療チームの巡回を中心にしたマリの6つの地域の周辺キャンプでの活動とブルキナファソのジボの難民キャンプでの活動に加え、栄養と医療への切実なニーズを受け、アルジェリア国境近くのマリ北部ティンザワテン(Tinzawaten)に診療施設を新たに開設しました。

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緊急デスク担当者オリビエの声
「ティンザワテンへの避難家族は、ここ1週間足らずの間に400世帯から3倍の1200世帯へと膨らみ、収容人数は6,000人に達した。収容者の中心は女性と子ども、そして老人。歩き続けて、ここに到着した時には、みな衰弱しきっている。収容過多により衛生状態が悪化し、感染症が蔓延することを恐れている。栄養と医療の提供を最優先に緊急支援を続けている。この1週間だけで300人以上を診察し、救急処置と感染症などの予防を実施した。追加で結成された医療チームはティンザワテンから300キロのキダルに到着した。数トンの追加物資も、もうすぐキダルに到着すると聞いている。ここへの到着が待ち遠しい。」

1つでも多くの支援チームを派遣できるように、そして、食料と医薬品が底をつく前に、皆さまからの迅速なご支援をお願いします。

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