日本では
路上生活を余儀なくされている人々に感染症の脅威を伝える―
2020年4月、緊急事態宣言の発出で街から人影が消えていました。その頃、炊き出しを中止する団体が続出していましたが、世界の医療団は月に2回の無料医療相談会を開催し続けました。今こそ支援の手を止めてはいけないという決意のもと、“感染しない、させない”ことを第一に、感染予防に必要な物品をそろえていきました。
新型コロナに関する報道が日本中にあふれていた中、路上生活をされていた方々の中には「コロナって何?」と感染症の流行を知らない方もいました。情報が足りない、感染を防ぐ物品が足りない―。マスク、手指消毒薬、予防の仕方や相談窓口を記したチラシなどを入れた“新型コロナウイルス感染予防キット”を作成し、お一人おひとりに声をかけながら配布していきました。
予防キットの配布数は9月末の時点で、すでに5,000セット以上に達しています。医療相談会では発熱相談ブースを特別に設置し、ブースを担当する医療ボランティアはフェイスシールドなどの防護具の使用を徹底し、万全な感染予防対策を取りながら活動を継続しています。
このプロジェクトを支援する
*世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。
*世界の医療団は、受け取った寄附金を特定の支援プロジェクトのみに充てることなく、
頂戴した寄附の総額を支援活動全体に分配することを原則としています。
©MdM Japan
上:新型コロナウイルス感染予防キット
下:池袋で開催される無料医療相談会
新型コロナウイルス感染予防キット配布数
約5,000セット
※2020年9月末現在
参加ボランティア(医療者、準備、運営)
のべ134名
※2020年9月末現在
©MdM Japan
上:新型コロナウイルス感染予防キット
下:池袋で開催される無料医療相談会
スペインでは
医療従事者を感染から守るために―
欧州の中でも、爆発的に新型コロナウイルス感染者が増加したスペイン。
©Ignacio Marin Medicos del Mundo
感染疑いのある患者のスクリーニングを行って院内感染を防ぎ、医療従事者をサポートしています。
ロヒンギャ難民キャンプ(バングラデシュ)では
“感染が拡大しやすい条件”が揃っている難民キャンプ―
新型コロナウイルスが世界中の国々を席巻しはじめた頃、およそ100万人が暮らすバングラデシュのロヒンギャ難民キャンプではインターネットの通信制限が課されており、この新たな感染症のことを知る人はほとんどいませんでした。衛生的ではないキャンプ内の簡素な住居に大人数で暮らすロヒンギャ難民にとっては、家に水道設備がないため手を洗うことも容易ではありません。
もしキャンプ内で感染が拡大したら―。ロヒンギャの啓発活動ボランティアは、どんな感染症なのか、どのように予防すればいいのかをわかりやすく紙芝居にして伝えます。高齢者や障害者のいる家庭を優先的に訪問しマスクも配布。敬虔なイスラム教徒が多いロヒンギャ難民に情報が伝わりやすいように、宗教指導者の協力を得てメッセージを録音してハンドスピーカーで音声を流し、非接触で情報を伝えられる“音”を介した啓発活動を行っています。
©MdM Japan
ハンドスピーカーで情報を伝える健康指導員
健康啓発のために訪問した家庭・モスク(イスラム教の礼拝堂)・商店の数
834軒
健康啓発を受けた人の数
15,824人
※数字はすべて2020年9月末現在
©MdM Japan
ハンドスピーカーで情報を伝える健康指導員
未だ収束の気配が見えない新型コロナウイルスに対して、 *世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。 支援例
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