2019年、5つの武装勢力が依然として武力抗争を続けているコロンビアでは、和平の実現に奔走した活動家250人、元ゲリラ兵77人が暗殺され、218回もの医療機関への攻撃が確認されました。
和平協定は結ばれたものの、和平は未だ実現されていません。市民が抗争中の武装勢力の暴力行為の標的になっており、同年だけで2万5,000人以上が避難を余儀なくされました。覇権争いを続けている武力勢力による「相手を征服するための手段」としての性暴力も横行。2019年の1年間に、性暴力を受けた人は28万2800人に上りました。
社会不安が蔓延するコロンビアでは、一次診療、母子保健、予防接種などのプライマリーヘルスケアへのアクセスが脅かされており、性暴力被害者へのケアも十分ではありません。
*世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。
*世界の医療団は、受け取った寄附金を特定の支援プロジェクトのみに充てることなく、
頂戴した寄附の総額を支援活動全体に分配することを原則としています。
南米/カリブ地域史上最悪といわれるベネズエラ難民危機
3年間で100倍に激増した難民
隣国コロンビアは、周辺国の中で最も多くのベネズエラからの難民を受け入れており、2016年からの3年間でその数は100倍に激増。2019年、その数は350万人に膨れ上がりました。
苦境に立たされるベネズエラ難民
難民の受け入れ国の負担は重く、支援はすべての難民には届いていません。ベネズエラからの難民のうち、医療にアクセスできているのはわずか20%。社会的にも経済的にも弱い立場にあるベネズエラ難民は、最低賃金以下の労働や麻薬の密売などを強いられたり、性的に搾取されるなど、苦境に立たされています。
世界の医療団の活動
世界の医療団は、他の2つのNGOと協働して、医師、臨床心理士、ソーシャルワーカー、および栄養、衛生、児童保護の専門家から成るチームを編成して活動しています。
国内6県の保健衛生施設では、心に深い傷を負った性暴力被害者たちのために、回復を促す自助グループを結成して、心のケアにも力を注いでいます。
コロンビアの和平実現の見通しは立たず、 *世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。 ©Quentin TOP |
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