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遠い和平 南米コロンビア

―半世紀を超える内戦と隣国ベネズエラからの大量難民流入―

50年以上も内戦が続いていた国が南米にあることをご存知でしょうか?
コロンビアでの半世紀を超える長期内戦による死者・行方不明者は約25万人。2016年に左翼ゲリラFARC(コロンビア革命軍)と政府軍の間で一度和平協定が結ばれたものの、実際には右派民兵組織、麻薬密売組織など5つの武装勢力が抗争を続けており、人口約5,000万人のうち850万人もの人々が人道支援を必要としています。さらに、経済破綻している隣国ベネズエラから大量の難民が流入。難民を受け入れるには資金が必要で、受け入れ先となるコロンビアには重い負担がのしかかっています。

南米コロンビア 2019年、5つの武装勢力が依然として武力抗争を続けているコロンビアでは、和平の実現に奔走した活動家250人、元ゲリラ兵77人が暗殺され、218回もの医療機関への攻撃が確認されました。

和平協定は結ばれたものの、和平は未だ実現されていません。市民が抗争中の武装勢力の暴力行為の標的になっており、同年だけで2万5,000人以上が避難を余儀なくされました。覇権争いを続けている武力勢力による「相手を征服するための手段」としての性暴力も横行。2019年の1年間に、性暴力を受けた人は28万2800人に上りました。

社会不安が蔓延するコロンビアでは、一次診療、母子保健、予防接種などのプライマリーヘルスケアへのアクセスが脅かされており、性暴力被害者へのケアも十分ではありません。

このプロジェクトを支援する

*世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。
*世界の医療団は、受け取った寄附金を特定の支援プロジェクトのみに充てることなく、
頂戴した寄附の総額を支援活動全体に分配することを原則としています。


南米/カリブ地域史上最悪といわれるベネズエラ難民危機


3年間で100倍に激増した難民


ベネズエラ難民
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シリア難民危機は今世紀最大の人道危機とも評されていますが、南米・カリブ地域で、それに匹敵するといわれているのがベネズエラ難民危機です。マドゥロ政権の独裁政治により経済が破綻し、ベネズエラでは食料も薬も入手できない状況に陥ったため、住民たちは生きるために国境を越えています。

隣国コロンビアは、周辺国の中で最も多くのベネズエラからの難民を受け入れており、2016年からの3年間でその数は100倍に激増。2019年、その数は350万人に膨れ上がりました。

苦境に立たされるベネズエラ難民


難民の受け入れ国の負担は重く、支援はすべての難民には届いていません。ベネズエラからの難民のうち、医療にアクセスできているのはわずか20%。社会的にも経済的にも弱い立場にあるベネズエラ難民は、最低賃金以下の労働や麻薬の密売などを強いられたり、性的に搾取されるなど、苦境に立たされています。


ベネズエラ難民
©Quentin TOP 目に涙をためているベネズエラ難民の女性


世界の医療団の活動


世界の医療団の活動
世界の医療団は、他の2つのNGOと協働して、医師、臨床心理士、ソーシャルワーカー、および栄養、衛生、児童保護の専門家から成るチームを編成して活動しています。

国内6県の保健衛生施設では、心に深い傷を負った性暴力被害者たちのために、回復を促す自助グループを結成して、心のケアにも力を注いでいます。



コロンビアの和平実現の見通しは立たず、
国を出たベネズエラ難民も厳しい環境で生活しています。

今、医療と繋がっていない人々に、
世界の医療団と一緒に医療支援を届けていただけませんか?


*世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。
*世界の医療団は、受け取った寄附金を特定の支援プロジェクトのみに充てることなく、
頂戴した寄附の総額を支援活動全体に分配することを原則としています。


南米コロンビア
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