©Kazuo Koishi
家屋が密集しているロヒンギャ難民キャンプ
家屋が密集しているロヒンギャ難民キャンプ
とうとうロヒンギャ難民キャンプ内でも感染者が確認されてしまいました。
衛生環境が悪い難民キャンプでは、人々が密集して生活しており、新型コロナウイルスの脅威に対しても無防備です。他国に比べて、まだ感染者数が少ないバングラデシュですが、一度感染が拡大すれば、十分な医療施設がない難民キャンプでは、想像を絶する数の犠牲者がでる可能性があります。バングラデシュ南部に位置するコックスバザールの難民キャンプには、およそ100万人ものロヒンギャ難民が肩を寄せ合って、今日も新型コロナウイルスの脅威にさらされながら暮らしています。
*世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。
*世界の医療団は、受け取った寄附金を特定の支援プロジェクトのみに充てることなく、
頂戴した寄附の総額を支援活動全体に分配することを原則としています。
一刻も早く感染防止の啓発活動を
なんとしてでも難民キャンプ内での感染を防がなければ。現在、世界の医療団では、現地のコミュニティ・ヘルス・ワーカーと協働して、難民キャンプ内で新型コロナウイルス感染防止の啓発活動を進めています。難民キャンプ内では通信制限が課されており、ロヒンギャ難民は世界中の人々が毎日のように目にしている新型コロナウイルスに関する報道に触れる機会がありません。「ロヒンギャ」として生まれたというだけで迫害され、家を焼かれ、ミャンマーから着の身着のままで隣国バングラデシュの難民キャンプに逃げてきた彼らは、新型コロナウイルスの脅威も、感染から身を守る術も知らないのです。
©Kazuo Koishi
一刻の猶予もない中で、世界の医療団は啓発活動を行いながら、疑わしいケースがあれば速やかに医療者に繋ぐこと、また感染者と接触があった人々の追跡をすること、隔離中の見守りを行うことも重要な任務としています。難民キャンプに逃げてくる途中で、家族と離れ離れになって、ひとりぼっちになってしまった子どもたちや、基礎疾患を持つ人々や高齢者にも、特に注意を払って声をかけています。
ヘルス・プロモーターとして、一緒に活動しているスタッフは言います。「自分自身も不安を抱えているが、今、この時期にヘルス・プロモーターであることを誇りに思う」と。
今、あなたにできること
日本でも感染が拡大する中、私たち自身も不安を抱えて日々を過ごしています。しかし、このような状況だからこそ、“自分も社会のために何かしたい”と思われている方は多くいます。自ら難民キャンプに赴いて啓発活動をすることはできなくても、あなたにできることがあります。それは、世界の医療団を通して、現地で活動する者を応援すること。お一人おひとりの気持ちが集まれば、この活動の力強い支えになります。どうぞ、温かいご支援をお願いいたします。
ロヒンギャ難民キャンプ内での活動 ◆ 新型コロナウイルス感染防止の啓発活動 ◆ 現地スタッフへの感染防止教育 |
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今、ロヒンギャの人々は新型コロナウイルスの脅威にさらされながら暮らしています *世界の医療団へのご寄付では、所得控除または税額控除の寄付金控除が受けられます。 |
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