2019年10月、東日本を中心に大きな爪痕を残した台風と豪雨。新しい年を迎えた今も、被災地では復旧活動が続いています。発生から2か月近くが経過した昨年12月、福島県いわき市を訪問しました。
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また私にとっては初めてとなる、避難所も訪問させていただきました。世帯ごとに区切りはあるものの、居住空間は外から覗ける状態、生活音も漏れ聞こえてきます。十分なプライバシーが確保されない状況を見て「私であれば一日たりとも避難生活に耐えられないのでは…」という印象を持ちました。ある年配の女性にお話を伺いました。東日本大震災、今回の台風豪雨という二度の災害に見舞われた女性、「この先どうなるのか…」と今後の不安を吐露するその声は震え、私はかける言葉が見つからずその場で立ち尽くしてしました。
「被害に遭った人たちが”よいしょっ”と立ち上がり、少しずつ生活を再建していくためのお手伝いをしたい」
災害直後より現地に入り、支援活動に従事する小松原ゆかり健康運動実践指導者が語った言葉です。
実際に現場を訪れると、被災した方々の生活再建に要する労力やプレッシャーは計り知れないものがあることがわかりました。通常の生活に戻るためのサポートだけでなく、継続的な心身のケアが必要だと改めて感じた一日でした。
世界の医療団スタッフ 伊藤馨惠
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