過去5年のノーベル平和賞受賞者のナディア・ムラドさんやマララ・ユサフザイさん、人道的活動に立つ女性の姿は支援される側の女性たちだけでなく、すべての女性たちへのエンパワメントへとつながり、時に困難に立ち向かう女性たちのレジリエンスにもなりえます。
世界人道デーのこの日、世界の活動現場から女性の人道支援活動家たちの声を集めました。
エチオピア:メディカル・コーディネーター Meaza Semaw
「何かが変わることをこの目で確かめたいなら、現場に身を置くべきだと悟りました。だから今、勇気を奮い起こしてここにいるのです」
バングラデシュ:ジェンダーに基づく暴力(GBV: Gender-Based Violence)プログラム・コーディネーター Dr. Syeda Mushrefa Jahan
「妻への暴力が当たり前の家長制度の社会で私が活動する一番の理由、それはGBVを防ぎ、減らし、人々の意識を高めるために自分にできることを、と考えるから。女性の私が男性にこのことを伝えることが今、一番必要だと感じています。誰が女性たちの声に耳を傾けていると言うの?」
イエメン:ジェネラル・コーディネーター Wafa’a Al Saidy
「この国は今、本当に悲惨な状況にあります。この国で戦争に苦しむ女性たち、特に母親たちと比べ、支援する側にいる私は非常に恵まれています。男性、女性、子供たちをサポートし、いくばくかの変化をもたらすことを実感できるのですから。神に感謝します」
パキスタン:薬剤師 Aneela Tahir
「ネルソン・マンデラの言葉『人生で大切なのは、ただ生きたということではない。自分の人生を通じて、他の人々の人生をいかに変えることができたか、それが重要なのだ』(Googleより引用)は私に多くのインスピレーションをもたらしました。MdMは私たちに活動の場を提供してくれた。その活動で人々の生活に変化を生み出すことができる。 薬剤師としてMdMの活動に関わることは、この人道的活動の一部を担っている充足感を私にも与えてくれるのです」
中央アフリカ共和国:Lucille Terré
「個人・組織的セルフケアは、女性の人道支援活動家、特に現地の女性スタッフたちのレジリエンス構築と継続的な人道活動への参加に欠かせません」
世界の医療団緊急支援プログラム 医療コーディネーター Anne Kamel
「専門分野での経験を活かし、世界中の人々とつながる人道支援活動に参加できることを光栄に思います。活動の場で出会う人々の多くは物資を必要としていますが、一方的な供給だけではなく様々なことを共有し合うことができるのです。実際、こちらが彼らから学ぶことの方が多いかもしれません」
中央アフリカ共和国:メディカルコーディネーター Théodorine Feiganazoui
「女性が人道支援の現場で活動することは、すべての女性たちへのエンパワメントになる。そして苦難にあう女性たちが人生を建て直す原動力にもなると信じています」