スマイル作戦 マダガスカルで開催

世界の医療団 日本は、優れた技術を持つ日本の医療ボランティアを派遣し、手術を必要としながらもその機会に巡り合うことのない患者たちを対象に、形成外科プロジェクト「スマイル作戦」を開催しています。

スマイル作戦 マダガスカルで開催

マダガスカルでは、毎年夏に世界の医療団フランスチームがプロジェクトを行っていますが、重篤なケースが多く、高い技術を持った日本人医師の参加が繰り返し求められています。今年も昨年に引き続き、日本から医師1名と看護師1名が参加することになりました。

成田を朝出発し、およそ18時間の空路を経て、現地時間、同日23時頃(日本との時差 −6時間)、医療チームはマダガスカルの首都アンタナナリボに到着します。先に到着しているフランスチームと合流し、簡単な打ち合わせから活動開始。翌日の朝には、病院で診察を行います。患者はマダガスカル全土から集まってきます。世界の医療団マダガスカルで働く現地医師が、現地の技術では手術が難しいケースを重点的に選別しているため、手術スケジュールの決定まで非常に効率的に進んでいきます。

そして、翌日から手術が始まります。朝から日が暮れるまで、昼も立ったままサンドイッチをつまむ程度の休憩をはさみ、2部屋同時並行で、医療ボランティアたちはひたすら手術をこなしていきます。
手術台に向き合う医療ボランティアの胸にあるのは、「少しでも綺麗に、一人でも多くの患者を治してあげたい」という思いだけです。
世界の医療団の手術を受けることができるのは、必要としている人のほんの一握りにすぎないかもしれません。しかし、だからこそ、その巡り合わせに真摯に向き合い、全力を尽くすのです。

こうして手術ばかりの4日間を終え、最終日には手術をした全員を診察し、帰国の途につきます。一人でも多くの患者とその家族の顔に満面の笑顔が訪れることを期待しながら。


スマイル作戦 マダガスカル


活動地域:アンタナナリボ市内
日程:2011年7月31日(日) 〜 8月5日(金) 
派遣ボランティア:与座 聰(形成外科医)、原田 昌子(看護師)
          フランスチーム(形成外科医、麻酔科医、看護師)3名
                
  

スマイル作戦とは…


先天性、戦争や事故による外傷、病気などが原因で顔面や身体に著しい損傷を負いながらも、手術を受けることができずにいる人々が世界中に数多くいます。そして、その奇形ゆえ、機能的な不具合だけでなく、社会的差別を受け、過酷な日々を余儀なくされています。世界の医療団は、優れた技術を持つ医療ボランティアを派遣し、こうした患者たちに必要な手術を施しています。手術を受け「笑顔」を取り戻し、人間としての尊厳と誇りを回復、社会へ溶け込んでもらうことを目指しています。また、現地の医療スタッフを指導し、彼らが独力で手術ができるように育成することも、大切な目的です。

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