阪神・淡路大震災から16年。世界の医療団日本設立から16年。

2011年1月17日、1995年の阪神・淡路大震災の発生から16年が経ちました。マグニチュード7.3の大地震は死者6,434名、行方不明者3名、負傷者43,792名という極めて甚大な被害をもたらしました。
そして、この戦後最悪の自然災害は世界の医療団日本の成り立ちと深い関係があります。
この被災現場に世界の医療団フランスが緊急医療支援チームを派遣したことを契機として、世界の医療団日本は設立することになったからです。

設立から16年、今、世界の医療団日本が取り組むプロジェクト



世界の医療団 日本について
©MdM

「スマイル作戦」


「スマイル作戦」とは、形成外科の手術を行う短期の支援プロジェクトで、1989年に世界の医療団フランスがカンボジアで開始しました。日本からは、世界の医療団日本設立の翌年の1996年に、すさまじい内戦が終了したばかりのルワンダに一人の形成外科医が派遣され、その歴史がはじまります。以降、日本から参加するボランティアの数は年々増加し、今では年間延べ20~30名がアフリカやアジアの国々で活躍しています。2011年もカンボジア、バングラデシュなどでのプロジェクト開催が予定されています。

「東京プロジェクト」


2010年4月、世界の医療団日本は国内医療支援プロジェクトを開始しました。ホームレス状態にある人々の中でも、医療、福祉、支援の輪から非常に簡単に疎外されてしまう状況にある精神障がいや知的機能障がいを持つ人々を中心に支援するプロジェクトです。ホームレス支援団体と精神と住居の支援に特化した団体と協力し、この課題における新たな支援のあり方を提案、実践しています。

そしてこれから、長期開発支援へ


世界の医療団日本は近い将来、国外での長期開発支援に着手します。世界の医療団フランスの世界各地での30年以上に亘る経験と知識の蓄積を土台に、緻密で柔軟性があり、遂行能力の高い日本のボランティアの力を結集し、世界の中でも特にアジアにおいて、活躍の場を広げていきます。世界の医療団の知識、技術、能力、資力は必ずやアジアの国々の発展を促す一助になると信じています。

世界の医療団日本の軌跡


1995年1月  阪神・淡路大震災の被災地に世界の医療団フランスから緊急支援チームを派遣
1995年3月  世界の医療団日本 設立
1996年11月  日本人形成外科医が初めて「スマイル作戦」ルワンダに派遣される
2000年10月  特定非営利活動法人の設立認証を受ける
2008年1月  認定NPO法人としての認証を受ける
2010年4月 「東京プロジェクト」始動


阪神・淡路大震災から16年。命を落とされた犠牲者に追悼の念を捧げるとともに、ご支援者の皆様から寄せられる多大なる信頼を裏切らないよう、活動のますますの充実と発展を目指して進んでいくことを約束します。

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