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スマイル作戦ミャンマー2018 現地レポート

形成外科手術を必要としながらも、その機会に恵まれない患者たちに手術を行うスマイル作戦。
12月2日から12月8日、今回で13回目となるミャンマーでのスマイル作戦が、同国マンダレーで実施されました。
今回、初参加の田村 聡(形成外科医)によるレポートです。

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今回、スマイル作戦ミャンマーミッションに初めて参加させていただきました。医療支援とはいえ、形成外科医の立場からすると、ただ手術をこなすことよりも手術クオリティを出すことが使命であり、それが結果として現地の患者の満足度や医療技術の伝達になると考えています。よい結果を残せなければ今後のミッションにも影響が出るため、出発する前からその使命への責任感を感じておりました。現地の手術室の環境や手術機器はどれだけあるのか、手術時間はどれくらいとれるのか、他にも食事などで体調崩したりしないかなど多数の心配がありました。

実際にチームで集合すると、みなさん何度もミッションを経験されているいわば先輩であり、そしてとても優しい方々で、とても安心しました。ミャンマーのマンダレーに着くと、現地医師の方々にも温かく迎え入れていただきました。診察室では、たくさんの患者が診察を待っていました。
気を引き締めながら、診察にあたりました。日本では見ることのないような患者が多数おり、手術方法に悩みながらも、表現が正しいかわかりませんがどういう手術をするか考え、興奮する自分もそこにいました。現地のドクターがスムーズに手術日程を調整し、翌日から手術が始まることになりました。

翌日は、朝から非常に緊張していたのを覚えています。想像より手術室は清潔でしたが、手術台は横並び、空調はエアコンが2台あるのみでした。それでも、1件目の口唇口蓋裂の手術で手術道具や環境に問題がないことを確認してからは、日本にいる時と同様の手術を行うことができました。ミッション2-3日目には、手術室で停電があり、トラブル?と思うようなことも(現地の人からすればいつものことだそうですが)ありました。停電の影響で手術室が暑いと伝えたところ、扇風機が出てくるという日本ではない貴重な経験もできました。 

全ての手術を無事に終え、最終日には診察と包帯交換を行いました。口唇口蓋裂がきれいに治った子どもの母親が笑顔を見せてくれたのが、印象的でした。最後に、患者とスタッフ全員で記念撮影を行い、無事帰路につきました。

いろいろありましたが、今回のミッションに参加させていただきたくさんの経験をさせていただき本当によかったと思います。次回のミッションに参加できるのを楽しみにしています。 

形成外科医 田村 聡


スマイル作戦ミャンマー

スマイル作戦ミャンマー


活動地:マンダレー総合病院
日程:2018年12月2日~12月8日

派遣ボランティア:
森岡大地、田村聡(形成外科医)
阿久津麗華、小松郁子(麻酔科医)
石原恵、宮永樹里(看護師)
望田優子(コーディネーター)

診察と手術:
診察件数 61件  手術件数 26件


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