©Kazuo Koishi
2017年8月25日にバングデシュに着いた。ここには、母と6人の弟と住んでいます。僕は長男。今、困っているのは食べ物、特に魚、肉は食べることができません。
ミャンマーでは、バングラデシュとの国境に近い村に住んでいました。あの日(2017年8月25日)、軍がやってきて僕の家を燃やした。父は、兵士に銃で撃たれ、死んでしまった。僕もここを撃たれた(腹部)。そのまま残りの家族全員で、バングラデシュへと逃げました。
傷はそのままだった。コックスバザールに到着してすぐに病院へ連れていかれ、そこで手術をしてもらいました。
あの時、僕も父と一緒に家にいたのに、僕は死なず今、こうしている。
ここは暑くて、あんまり好きじゃない。学校にも行っていない。友達はいる。
ミャンマーでは、マドラサ(イスラム教の基礎を教える学校)にも行っていたんだ。
ミャンマーにいた頃みたいに学校に行きたい。
ミャンマーに帰りたい、父がいるから。父のお墓に行きたい。
今、うちに欲しいのは料理ができるようにガス、あと薬。薬が足らないし、効かないんだ。
ミャンマー政府は、ロヒンギャに市民権を与えるべきだと思う。そうしたら僕たちも帰れる。
自分たちの土地、どこへでも好きな時に移動できる自由、教育、それと暴力や差別はなくすべきだ。
あなたに、日本に、お願いがある、それが本当になるようにミャンマー政府に働きかけてほしい。
僕の父はイマームだった。大人になったら、父のようなイマーム(イスラム教指導者)になりたい、小さいこどもたちにコーランを教えたい。
©Kazuo Koishi