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世界人道デーであるこの日、世界中の紛争当事者に呼びかけます、

医療を破壊するあらゆる暴力の一切中止を!

平時もさることながら、たとえ戦時下であっても、医療者、医療システム、救急車への攻撃は、決して起きてはなりません。
医療を攻撃することは、国際人道法、国際人権法の重大な侵害にあたります。

2018年3月30日から6月16日の間、激しい暴力によって、ガザの医療従事者、人道ボランティア、救急車、医療施設は甚大な被害を受けました。シリアでは、医療者や医療施設への攻撃が常態化し、多くの犠牲者を出しています。イエメンでも中立されるべき立場であるはずの医療が標的となり、一般市民が直接的に、間接的に犠牲になっています。

多数の死傷者を治療するなかで、更に医薬品、消耗品、医療者への給与、医療機器の不足をはじめとする構造的な問題も発生する、救急医療の限界に挑戦せざるをえない状況と戦ってきました。

そして国際社会の懸念や徒労も空しく、医療は保護されることなく、また紛争当事者による説明責任が果たされることもありませんでした。

国際人道法および国際人権法の遵守に照らし、以下の項目の履行について、紛争に関係する当事者すべてに要請します。

  • 市民、人道支援スタッフ、医療者を保護し、医療が保障されること
  • 非合法的な武力行使を行った場合は、その責任を負うこと
  • 制裁を含む法的措置に、国際人道法の規定が組み込まれること
  • 国連安全保障理事会で採択された決議に基づき、医療を保護すること、そしてすべての攻撃に関する説明責任を果たすこと

#世界人道デー #WorldHumanitarianDay2018 #WHD2018 #TargetoftheWorld

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