イベントは終了いたしました。
多数の方々にご来場いただき、ありがとうございました。
“世界で最も迫害されている少数民族”とも記されるロヒンギャ。昨年夏に起きた武力衝突を機に、その民族のほとんどがミャンマーのラカイン州からバングラデシュへと逃れ、世界中にその存在が知られることになりました。国民の大多数が仏教徒であるミャンマーで、イスラム教を信仰する民族は、数十年にわたり段階的に迫害を受け続け、1982年には国籍をも剥奪されました。その存在と迫害の歴史を知られることがなかったロヒンギャの人々。
バングラデシュのキャンプには90万人を超えるロヒンギャ民が滞在し、バングラデシュ政府や国際社会の支援のもと、日々の生活を送っています。医療、教育、食事、衛生面もいまだ十分ではなく、また住民はキャンプの外に出ることができません。時に、サイクロン、豪雨など自然の脅威にも直面します。そして、迫害の歴史、避難、家族との別れは人々の心理面に大きな影響を及ぼします。過去に負った心理的苦痛が、暴力から逃れた今もなお、日々の生活の困難さと苦しみに拍車をかけていくのです。
そして、ミャンマーには今も数十万人のロヒンギャの人々が残っています。現在、国際社会からの人道的介入ができない状況にあるため、ミャンマー・ラカイン州に残るロヒンギャ族の人々には医療、教育、食料さえも支援を届けることができません。バングラデシュに逃れた多くのロヒンギャの人々が去年の夏に起きたことについて、声を出し伝え始めました。これまでのミャンマーでの生活と残された人々のことを。
キャンプでの生活、帰還プロセス、帰還後のミャンマーでの生活、そのすべてに国際社会の支援が求められています。多くのロヒンギャたちの証言「ミャンマーへ帰りたい、命の保障と市民権が与えられるのであれば」
人として生きてゆくのに、命と市民権が第三者に委ねられている、生きていく条件に含まれなくてはならない理由があるのでしょうか。
ロヒンギャという人々が置かれている状況を知ってほしい、伝えたい、その思いを、ライターの望月優大さん、映像作家の久保田徹さん、編集者の佐藤慶一さん、世界の医療団のスタッフがロヒンギャの方々とともに、証言します。
彼らの証言に耳を傾ける機会の場になることを願って。
日 時: 2018年7月26日(木)
18時50分-20時50分(18時30分開場)
場 所: 港区立男女平等参画センター リーブラホール
JR田町駅徒歩5分 都営地下鉄三田駅徒歩6分
参加費: お一人につき1,000円 ※学生は無料
-学生の方は当日学生証をご持参ください。
-当日会場にて現金でお支払いください。
-参加費は寄付金控除の対象になります。
詳しくは こちらをご覧ください。
主 催: 認定NPO法人世界の医療団
協 力: 港区立男女平等参画センター リーブラ
お問合せ先:
世界の医療団
(特定非営利活動法人 メドゥサン・デュ・モンド ジャポン)
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プログラム
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◆ 18:30 開場
◆ 18:50-19:05 世界の医療団 活動紹介
◆ 19:05-19:35 ロヒンギャボランティアの証言
◆ 19:35-20:05 ドキュメンタリー上映
◆ 20:05-20:50 トークセッション
*プログラムは変更になる可能性がございます。予めご了承ください。
スピーカー
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ライター・編集者。日本の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」編集長。経済産業省、Google、スマートニュースなどを経て独立。株式会社コモンセンス代表取締役。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了(地域文化研究専攻)。関心領域は社会問題、社会政策、政治文化、民主主義など。趣味は旅、カレー、ヒップホップ。1985年生まれ。
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1996年神奈川県横浜市生まれ。慶應義塾大学に在学しながら映像作家として活動中。社会問題を追求するドキュメンタリーを制作している。2014年よりロヒンギャの取材を始め、2016年には『Light up Rohingya』で国際平和映像祭にてAFP通信賞、学生部門賞を受賞。最年少Yahoo!ニュース個人オーサー。
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編集者。1990年新潟県佐渡市生まれ。学生時代に営利・非営利メディアでの執筆・編集を経て、2013年より講談社「現代ビジネス」エディター、国際関係や社会問題に関する記事を多く担当している。担当書『ヒットの崩壊』(講談社現代新書)。

1983年京都市生まれ。看護師。救急、一般内科・外科、訪問看護の領域で6年間の臨床経験を経た後、青年海外協力隊員としてラオスに派遣。その後、2年以上に渡り、世界の医療団ラオス母子保健プロジェクトに従事。2017年からはロヒンギャ支援プロジェクトに参加、メディカルコーディネーターとして現地バングラデシュで医療支援を展開。
©Arnaud Finistre
クラウドファンディングに挑戦しています!
終了いたしました。
あたたかいご支援を、ありがとうございました。
長期化の様相を呈する難民キャンプでの生活。世界の医療団は、ロヒンギャの若者たちとともに、人々の健康を守る活動を始めます。皆様の応援が、過酷な環境下にある若者たちの居場所を作り、人々の健康を守ることにつながります。
