2016年10月
私たち国際社会が何もせずただこのまま時が過ぎていくことになれば、シリア・アレッポの街は逃れることが出来なかった人々の死体で溢れ、やがて墓場となるでしょう。包囲作戦だけにとどまらず、くる日もくる日も続く空爆は街を激しく破壊し、その砲撃音で町全体を揺らします。かつて300万人が住んでいたアレッポ東部の町は、いずれ廃墟と化してしまうでしょう。
この無差別な殺戮で犠牲になっているのは、一般市民です。政府軍とロシア軍は、国際社会も国際法さえも無視、手段を選ばず空と陸から攻撃し続けます。
毎日100人あまりの人々が亡くなり、その多くは罪なき市民です。数千人の負傷者もそのまま息絶えるか、または体の一部を切断された状態のまま過ごさなければなりません。
30万人の市民に対し、かろうじて機能している病院はわずか4ヶ所。
空爆から逃れ、現地で活動する勇気ある30人の医療者たちは、適切な治療を行うことができません。手術は床で行うこともあれば、薬が不足しているため麻酔なしで行うこともあり、また血液バッグが不足し、出血死する患者も多くいます。医師たちは生存率が高い負傷者を優先し、助かるはずだった沢山の患者の死を日々目の当たりにしています。自分の命を顧みることなく、人々の命を助けたいその一心で、この危険な場所を離れることはありません。
国際社会からの批判、国際刑事裁判所による人道法違反(戦争犯罪)の指摘についても、臆することなくロシア軍とシリア政府軍はアレッポを攻撃します。
市民を飢えへと追い込み、医療施設を破壊することで、アレッポ市民の生命線を奪い、掃討作戦を実行するのです。
私たち国際社会はこの非人道的な無差別殺戮行為に対し、一体いつ行動を起こすのでしょうか?この非人道的な暴力を止めさせなくてはなりません。
今、この時代、この瞬間に存在する私たちは、アレッポ殺戮の目撃者の1人なのです。
アレッポの人々に代わり、国際社会に向けて声を挙げなくてはなりません。
この残虐かつ非人道的な行為に対して、怒りの声を上げなくてはなりません。
すぐに行動を起こさなくては、我々はアレッポ壊滅という重い責任を一生負わなければならないことになるのです。
団結し、声を上げ、大きなうねりを起こすことで、国際社会も私たちの声を無視することは出来なくなるのです。
署名、拡散することで、各国政府に働きかけましょう。
私たちひとりひとりの声がアレッポの運命を変えるのです。
今すぐこの非人道的な戦争犯罪を止めること、日本政府が、各国政府が、積極的に働きかけるよう求める署名活動と拡散にどうかご協力ください。